山梨大学大学院総合研究部付属ワイン科学研究センター、新潟大学日本酒学センター、鹿児島大学農学部付属焼酎・発酵学教育研究センターは、酒類に関係する教育や研究で連携し、社会にその成果を還元するため、30日に連携協定を締結する。
山梨大学によると、連携協定の締結式は山梨大学ワイン科学研究センターの講義室など3校をオンラインで結び、開催される。協定の内容が紹介されたあと、3センターの代表者らが協定書に署名する。連携の目的は酒類に関係する教育や研究、地域貢献、産学連携、国際交流などで3センターが連携し、社会に成果を還元するとともに、学術の発展や人材育成に寄与するとしている。
山梨大学ワイン科学研究センターは1947年、前身の山梨工業専門学校付属酵素研究所として設立され、日本の酒類研究センターとして最も古い歴史を持つ。鹿児島大学焼酎・発酵学教育研究センターは2006年、焼酎学講座としてスタートし、2011年からセンターとして再出発した。新潟大学日本酒学センターは2018年に開設されている。山梨県は日本を代表するワインの産地。鹿児島県は焼酎、新潟県は日本酒の製造が盛んで、それぞれのセンターが地場産業の発展を牽引する役割を果たしている。
日本のアルコール飲料は近年、欧州などへの輸出が増え、注目が高まりつつある。日本文化の振興や地方創生にも大きく貢献しており、酒類を通じた3校のユニークな連携に地元から期待の声が上がりそうだ。
参考:【山梨大学】-「ワイン・焼酎・日本酒」学術ネットワーク始動-3大学センター連携協定締結式を 9/30(木)開催(PDF)