千葉大学先進科学センターでは、「水の惑星にどんな波が起こる?」「丈夫な家に柱は何本必要?」といった疑問を物理や数学を使って解明するコンクール「第26回数理科学コンクール」を開催する。中高生対象で、6月11日(日)まで参加者を募集している。

 日本の科学技術が今後さらなる飛躍を目指すとき、独創性に満ちたアイデアで世界に貢献することが必要となる。また、環境問題など地球と人類を取り巻く新たな問題の解決に寄与しなければならない。このとき、物理や数学の素養に基づく科学的思考力を備えた若者の育成は急務であり、現在、日本の初等・中等教育は、世界的にも優れたシステムを持っているが、独創的な思考力をはぐくみ、その長所を発揮させる教育は必ずしも十分とは言えない。

 そこで、千葉大学先進科学センターでは、日本にとどまらず世界の科学と技術の先端を担う若者の才能を発掘し育成するため「数理科学コンクール」を開催している。今回で26回目。2023年度は4年ぶりの対面開催となる「課題の部 対面/遠隔」「ロボットの部 対面」に加えて今回初めて「人工知能の部(遠隔)」を開催する。「人工知能の部」では、豊富な機械学習機能を手軽に使用できるWolfram言語を利用して、データの分類、解析を行い、その結果を考察する。

 「第26回数理科学コンクール」への参加は個人またはグループ(3名まで)。実施方法の詳細は参加申し込み後郵送する参加票で知らせる。参加希望者は、専用のWeb申込フォームに必要事項を入力し6月11日(日)までに申し込む必要がある。対面は千葉大学西千葉キャンパス総合校舎4号館、遠隔は参加者自宅にて行う。募集人員は、課題の部(対面)100名・(遠隔)50名。ロボットの部(対面)20名、人工知能の部(遠隔)50名。各先着順。

各部門の開催日時は以下の通り。
【課題の部(対面及び遠隔開催)】2023年7月17日(月・祝)10:00~16:00
【ロボットの部(対面開催)】2023年7月16日(日)10:00~16:00、2023年7月17日(月・祝)10:00~16:00 ※両日参加。
【人工知能の部(遠隔開催)】2023年8月27日(日)10:00~16:00

 コンクールを主催する千葉大学の先進科学センターは、国際的に活躍できる研究者、科学者を育成することを目的とした飛び入学制度である「先進科学プログラム」を実施、運営するために1997年に設立された機関。「先進科学プログラム」は、飛び入学試験を実施するだけではなく飛び入学で大学に入学した学生が、大学を卒業するまでの教育も行っている。

参考:【千葉大学 先進科学センター】数理科学コンクールについて

大学ジャーナルオンライン編集部

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