東京農工大学は東京都教育委員会と高大連携教育プログラムに関する連携協定を結び、高度イノベーション人材の育成を進めてきたが、新たに2029年度までの連携協定を締結した。都教委が策定した都立高校の魅力向上に向けた実行プログラムで連携する。

 東京農工大学によると、連携内容は大学の教育や研究力を生かした高校生への専門教育提供、高校での教育効果の多面的評価方法の開発、高校での教育活動の効果を大学入試で活用する方策の検討、円滑な高大接続に向けた大学の教育改革、高校による大学入学後の状況把握-など。書面で協定を結び、締結式などは行わなかった。

 都立高校の魅力向上に向けた実行プログラムは都教委が2023年3月に策定した。社会のデジタル化、グローバル化がさらに進展する中、都立高校を取り巻く状況は大きく変化している。都立高校に対しては国際的な感覚、デジタルリテラシーを持つ人材の育成、不登校やヤングケアラーなどさまざまな困難を抱える生徒への支援をはじめ、多様な期待が寄せられるようになった。

 このため、都教委は「自ら切り拓く力の育成」、「生徒目線に立った支援の充実」、「質の高い教育を実現するための環境整備」という3本の柱を掲げ、東京農工大学の支援を受けながら実行プログラムを推進することにしている。

参考:【東京農工大学】東京農工大学と東京都教育委員会との連携に関する協定の締結について(PDF)

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