電気通信大学と工学院大学附属中学校・高等学校は、2021年10月29日付でそれぞれの教育研究活動の充実・発展に資するため連携協定を、11月1日付でクロスアポイントメント協定を締結した。

 大学入学共通テストや2022年度から始まる高等学校新学習指導要領における情報科は大きな変革の時を迎え、電気通信大学と工学院大学附属中学校・高等学校は密に連携してそれぞれの教育研究活動の充実・発展を図る。

 具体的には、電気通信大学教員による同中学校・高等学校への出張講義・講演や、電気通信大学の講義・実験等への同中学校・高等学校の生徒受け入れ、教育研究に関する情報交換及び交流、同中学校・高等学校の生徒と電気通信大学の学生の交流などの事業が予定されている。

 電気通信大学との連携が、同中学校・高等学校の特徴であるグローバル・リベラルアーツと数理情報工学を融合した、工学院らしい先進的教育『K-STEAM』をより推進していく。

 さらに両校は2021年11月1日、相互の教育研究活動の交流等を促進し、我が国の学術及び科学技術の発展に寄与することを目的としたクロスアポイントメント協定を締結した。

 クロスアポイントメントとは、研究者等が大学、公的研究機関、企業のうち、二つ以上の組織と雇用契約を結び、一定の勤務割合の下で、それぞれの機関における役割に応じて研究・開発及び教育に従事することを可能にする制度。私立中学校・高等学校と国立大学法人の間で締結されるのは、他に類をみない取り組みであり、クロスアポイント協定により、工学院大学附属中学校・高等学校の鐘ヶ江暢子教諭が、電気通信大学アドミッションセンター特任准教授として着任した。

参考:【工学院大学】工学院大学附属中学校・高等学校、国立大学法人電気通信大学と 連携協定及びクロスアポイントメント協定を締結

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伝承を継承しつつ、さらなる進化を続ける大学

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