2024年9月13日(金)、東京大学など旧帝国大学にルーツを持つ国立七大学(北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学)と旧帝国大学の出身者らで組織する学士会は、東京都千代田区神田錦町の学士会館で遺贈寄付をテーマにしたセミナーを開く。13日が「国際遺贈寄付の日」になっているのにちなんだイベントで、遺贈寄付の意義を専門家の講演と各大学の取り組み紹介で分かりやすく伝える。
セミナーは参加無料で午後2時から。司法書士で、日本承継寄付協会の三浦美樹代表理事が「遺贈寄付とは。私にもできる社会貢献の第一歩として遺贈寄付を選ぶ理由」と題して講演する。続いて質疑応答で各大学の取り組みが紹介されるほか、各大学が開く個別相談会が予定されている。セミナー終了後は国立七大学による意見交換会を実施し、今後の寄付・遺贈の拡大を通じた日本のアカデミア強化に向けた協働の在り方を協議する。
遺贈寄付は遺言書や信託によって亡くなったあとに残る財産を社会貢献活動に役立てるために寄付することを指す。生前に意思を示しておく必要があり、寄付先が公益法人やNPO法人、学校法人、国立大学法人などに限定される。
欧米では古くから一般的に行われている。日本では最近になって注目を集めるようになりつつあるが、まだ十分に知られておらず、国立大学7校と学士会は国際遺贈寄付の日にちなんでPRイベントを開くことにした。寄付に関して国立七大学が合同でメッセージを発信するのは初の試み。