京都工芸繊維大学は、オンライン英会話サークルのQQイングリッシュを運営するキュウ急便(東京、藤岡頼光社長)の協力を受け、CBT方式(注)英語スピーキングテストのシステム共同開発を始めました。京都工芸繊維大学は開発システムを使ったCBT方式のテストを将来、大学、大学院の入試に活用する計画です。

 キュウ急便によると、京都工芸繊維大学は新システム開発の一環として2015年12月、松崎キャンパスで1年生全員約700人を対象にCBTスピーキングテストを実施しました。このテストで回収した音声回答の採点を日本の大学で英語を教えるネイティブスピーカーと、QQイングリッシュのフィリピン・セブ島オフィスに在籍するノンネイティブスピーカーの英語教師がオンラインで採点します。

 こうした試みは国際語としての英語運用能力を評価するテストの開発と、ITや学力測定技術の高度化に合わせたテスト実施、採点システムの構築が目標。2020年度に予定される大学入試改革では、英語の外部テスト活用が奨励されていることもあって、京都工芸繊維大学は早ければ2017年のAO入試、2018年の大学院入試から英語スピーキングテストを導入したい考えです。
(注)CBT方式 パソコンに表示された試験問題にマウスやキーボードなどを使って解答する試験方式

大学ジャーナルオンライン編集部

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