大阪大学、京都大学など国内8大学に計9カ所ある世界トップレベル研究拠点プログラムに対し、研究成果がおおむね順調とする2014年度フォローアップ結果がまとまりました。中でも主任研究員の梶田隆章教授が2015年のノーベル物理学賞を受賞した東京大学のカブリ数物連携宇宙研究機構に高い評価が与えられています。

 文部科学省によると、評価には同プログラム委員会(委員長・井村裕夫先端医療振興財団名誉理事長)の委員15人と、プログラム・ディレクターを務める日本学術振興会学術システム研究センターの黒木登志夫相談役、プログラムオフィサーの三田一郎名古屋大学名誉教授らが当たりました。

 9拠点とも世界トップレベルの水準を保つと評価されました。特に東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構は数学と物理学の融合が拠点をユニークにし、研究成果も世界的に認められているとされています。

 課題としては、ナノ分野での融合研究の推進(大阪大学物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点)、企業との共同研究推進(九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所)、外部資金の減少(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構)などが出されました。

 世界トップレベル研究拠点は、世界最高水準の卓越した研究を推進し、国際競争を勝ち抜くために、文部科学省が2007年度から採択しているもので、8大学9拠点に対し、年間7~13.5億円を助成しています。

参考:【文部科学省】「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」平成26年度フォローアップ結果について

東京大学

明治10年設立。日本で最も長い歴史を持ち、日本の知の最先端を担う大学

東京大学は東京開成学校と東京医学校が1877(明治10)年に統合されて設立されました。設立以来、日本を代表する大学、東西文化融合の学術の拠点として、世界の中で独自の形で教育、研究を発展させてきました。その結果、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出し、多くの研究成[…]

京都大学

「自重自敬」の精神に基づき自由な学風を育み、創造的な学問の世界を切り開く。

自学自習をモットーに、常識にとらわれない自由の学風を守り続け、創造力と実践力を兼ね備えた人材を育てます。 学生自身が価値のある試行錯誤を経て、確かな未来を選択できるよう、多様性と階層性のある、様々な選択肢を許容するような、包容力の持った学習の場を提供します。[…]

大阪大学

一人ひとりの「真価」を、阪大の「進化」に。地域に生き世界に伸びる大学へ

大阪大学は、11学部23学科を有する研究型総合大学。1931年の創設以来、「地域に生き世界に伸びる」をモットーに、高度な教育研究力、教職員の和の力、そして伝統の重みと大阪という地の利が織りなす卓越した「基盤」と「力」を有しています。これらの優れた潜在力を活かし[…]

筑波大学

学際融合・国際化への挑戦を続け、知性と人間性を備えた人材を育成

学問文化の薫り高い国際都市、筑波サイエンス・シティの中核となる緑あふれる筑波大学。現在の教育体制は9学群・23学類、全ての分野から専門導入的な科目を履修することができ、創造的な知性と豊かな人間性を備えることをめざしています。師魂理才をもって、地球規模課題の解決[…]

九州大学

未来を切り拓く「総合知」を生み出し、社会変革を牽引する大学

九州大学は、12学部19学府を擁する基幹総合大学。世界最高水準の卓越した教育研究活動を展開し国際的な拠点となり得る「指定国立大学法人」として指定を受けました。これまで培い蓄積した人文社会学系から自然科学系、さらにはデザイン系の「知」を組み合わせた「総合知」によ[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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