東北大学は「スタートアップ・ユニバーシティ宣言」を出し、国内の大学で初めてベンチャー企業の創出と起業家育成を目指したプログラムを進める。新産業創出や地域活性化に役立つ人材、ベンチャー企業を養成し、東北大学発のイノベーションを目指す。

 東北大学によると、教育プログラムの柱は3つ。1つは大学発ベンチャー企業の経営者候補を確保するため、学内で起業家精神を養い、ベンチャー企業の支援業務に携わりながら、東北大学の研究成果を活用した起業を目指す新制度を創設する。

 2つ目は起業を目指す学生を支援するためのファンドを設立し、事業化に必要な資金を提供する。学生は資金提供と同時に、専門家のメンタリングなど起業に向けた支援を受けることができる。

 3つ目は同窓会の萩友会と連携し、同窓会起業家クラブを組織化する。SNSを活用して東北大学発ベンチャー企業に興味を持つ卒業生との接点を増やし、支援者と経営者候補のすそ野を広げる。

 それとともに、東北大学スタートアップアドバイザー制度を設け、産業界の第一線で活躍する東北大学の卒業生が起業を目指す研究者や学生の事業化検証に必要なコンサルティングを行う。また、国内初の広域的大学発ベンチャーファンドとして、東北大学が100%出資した東北大学ベンチャーパートナーズが、東北6県と新潟県を対象とした投資事業有限責任組合を設立した。

参考:【東北大学】東北大学「スタートアップ・ユニバーシティ宣言」 ~国内大学初のベンチャー創出支援パッケージを創設し、スタートアップの創出と起業家人材の育成を加速化させていきます~

大学ジャーナルオンライン編集部

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