日本学術振興会は2013年度に採択した大学の世界展開力強化事業を中間評価し、筑波大学の「アセアン横断型グローバル課題挑戦的教育プログラム」に最高のSランク評価を与えた。そのほかの6事業については標準的とされるAランク評価を与えている。

 日本学術振興会によると、2013年度採択の大学の世界展開力強化事業には、筑波大学のほか、北海道大学など3大学の「日本とタイの獣医学教育連携」、東京農工大学など3大学の「アセアン発、環境に配慮した食料供給などを担う人材育成」、広島大学の「アジアの平和構築に貢献する中核人財教育プログラム」、上智大学の「多様性の調和を目指す学融合型人間開発教育プログラム」、早稲田大学の「多言語・多文化共生プログラム」、立命館大学の「国際PBLによるイノベータ育成プログラム」が選ばれ、実施に移されている。

 事業の進捗状況を精査したところ、7事業とも当初の予定通り進んでいると判定され、問題視されるものはなかった。このうち、筑波大学の事業は「優れた取り組み状況で、事業目的の達成が見込まれる」とし、S判定となった。

 事業開始から2014年度末までで7事業で交流した学生数は、受け入れた外国人留学生が133人、派遣された日本人学生が164人。2014年度には英語によるコース、授業科目の開設も19コース、1,071科目に達し、当初目標に近い数値となっている。

参考:【日本学術振興会】大学の世界展開力強化事業(平成25年度採択)中間評価結果

大学ジャーナルオンライン編集部

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