東京薬科大学(東京都八王子市)はAI対話トレーニングツールを薬学生や薬剤師向けに最適化し、薬学教育に活用する取り組みを始めた。IT大手のトランスコスモス株式会社との共同事業で、薬学生や薬剤師が実践的な学びを効果的に深められる学習環境の構築を目指す。2026年11月のリリースに向け、東京薬科大学4年次生を対象としたパイロット運用の準備を本格化する。
東京薬科大学によると、利用するAI対話トレーニングツールはトランスコスモスが開発した音声対話型生成AIロールプレイングサービス「trans-AI Tutor」。患者の年齢、性格、病歴などを自由に設定し、基礎的な臨床対応からより高度で複雑な症例への対応を体験できる。これを使って実践的臨床体験を重ねることで、薬剤師の対人業務遂行や薬学生の実践的な臨床能力向上に役立てる。
さらに、より高度で複雑な臨床症例への対応やインシデントへの対応も学べる機能、学修状況の可視化と即時フィードバック機能、将来的な法令改正等の情報取得支援機能の実装検証も進める。中長期的には基礎学習から大学卒業後の継続学習までを一貫して支える基盤としての展開を視野に入れている。
東京薬科大学の三巻祥浩学長は「実務実習や就職後に直面する複雑・困難事例への対応から、最新の法令情報等の継続的な修得までを一つの基盤で支えていく今回の取り組みは、薬学教育における学修機会の拡張という点で大きな意義がある。実務家教員監修のシナリオと、AIによる反復練習・自動評価の仕組みを通じて、これまでの事前実習を効果的に実践し、臨床実践に即した学びを教育現場で具体化していきたい」とのコメントを発表した。
参考:【東京薬科大学】薬学教育の新時代へ 東京薬科大学とトランスコスモス、AI対話学習基盤の共同開発を開始 薬学教育の臨床教育における基礎学修・患者応対・継続学習支援の実装を推進
