日本工業大学基幹工学部応用化学科では、高校生や中学生を対象として、化学・環境・バイオに関する学科独自の実験が体験できる「化学・環境・バイオサイエンススクール」を2022年7月25日(月)に開催する。現在、参加者募集中。
「化学・環境・バイオサイエンススクール」は今回で16回目。化学・環境・バイオへの興味・関心のある高校生や中学生に、基幹工学部応用化学科独自の実験を体験する機会を提供する。4つの実験のうち、ひとつに参加できる。実験の内容は以下のとおり。
①「鮮やかな金ナノ粒子の世界~見えない指紋を検出しよう~」新倉謙一先生
赤や青の鮮やかな色を呈するため検出試薬として利用されているナノメートルまで小さくした金。実際に赤い溶液の金ナノ粒子づくりを体験し、指紋の検出にもチャレンジする。
②「光を分解してみよう~簡易分光器の製作と実験~」飯塚完司先生
なぜ虹ができるのか?日本工業大学では実験を通して学ぶ「実工学」を推進しており、分光器という装置を製作し、色々な光を観察する体験を行う。なお製作した分光器は持ち帰ることができる。
③「ミニ超電導リニア~超電導体の磁気浮上を目の前で体験してみよう!~」池添泰弘先生
2027年開業予定の超電導リニアでは、車両は線路の上に浮いた状態で時速500キロ以上の超高速運転する。そのリニアで最も重要な部品が超電導磁石で、これには、日本人が発明した材料が使われている。実験では、超電導磁石に使われる本物のケーブルを使って浮上実験を行う。
④「スパッタリングで鏡を作ろう~プラズマで原子を操作~」渡部修一先生
明るく発光している領域ではプラズマで励起されたいろいろな元素の粒子が運動している。この粒子の中から金属の原子を選んで、それをガラスの上に堆積させ鏡のような表面を創ることができ、これをスパッタリングと言う。実験では、実際にガラス基材の上に薄くアルミニウムの膜を形成してみる。作製した鏡は持ち帰ることができる。
各実験5名程度募集。参加希望の場合、2022年7月21日(木)までに大学のホームページ、または電話(0480-33-7580・応用化学科事務室)で申し込む。参加費無料。