千葉工業大学惑星探査研究センターは、成層圏に於ける微生物採集の際の気球飛行シミュレーション技術などのノウハウを活用し、株式会社ローソンが2017年12月に発売した「からあげクン ブラックホール味(ブラックペッパー)」の成層圏でのPR動画製作に協力。世界で初めて「からあげクン」を成層圏に到達させた。

 高層大気の風向や風速の影響を受け落下地点は日々変化するため、PR動画撮影に際して、成層圏から落下してくるからあげクンと撮影データを無事に回収するのは至難の技。そこで一役買ったのが、千葉工業大学惑星探査研究センターの気球飛行シミュレーション技術と正確に位置情報を発信する通信技術だ。千葉工業大学惑星探査研究センターでは、2016年からモンゴル国で成層圏まで気球をあげ、宇宙から飛来する宇宙塵を採集する実験を進め、実験開始以来、放球した15機(2018 年1月現在)すべての陸上回収に成功している。

 今回のPR動画撮影実験は、2017年9月、モンゴルの首都ウランバートルの郊外にあるテレルジ国立公園付近で行った。からあげクンのキャラクターぬいぐるみを搭載した気球を放つと、気球は成層圏へ到達。千葉工業大学惑星探査研究センターが保有する気球飛行シミュレーションや通信機器が正常に動作し、無事にからあげクンの目標地点着陸、回収に成功した。

 また、本実験では、リコーITソリューションズ株式会社が提供した360度カメラ「シータ」による全球映像とアクションカメラによるハイビジョン映像の撮影にも成功している。からあげクンと地球の外縁の映像を同時にカメラにおさめることができた。今回撮影した映像は株式会社ローソンのホームページ閲覧できる。

 からあげクン ブラックホール味(ブラックペッパー)は、2020年に「宇宙日本食」として認証を受けることを目標にローソンが行った募集企画で、「からあげクン宇宙で食べたい味」のグランプリを受賞した。

参考:【ローソン研究所・宇宙プロジェクト】からあげクン、宇宙へ

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大学ジャーナルオンライン編集部

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