2026年8月7日(金)、Amazon Web Services Japan(AWS Japan)本社(東京都港区)にて、日本女子大学の学生主体DXプロジェクト「JWU-DXあとりえ」の成果発表会が開催された。「JWU-DXあとりえ」は、学生自らが大学生活における困りごとを、ITやAI技術を活用して解決を目指す実践的なプロジェクト。当日は、AWS Japanのプロのエンジニアを前に、理学部数物情報科学科の学生たちが自ら企画・開発した3つのDXサービスをプレゼンテーションした。
近年、生成AIの進化によってプログラミングの参入障壁は下がったが、AI任せにしていては本質的な学びや技術は身につかない。そこで日本女子大学の理学部数物情報科学科の学生主体DXプロジェクト「JWU-DXあとりえ」では、AWSが提供するAI開発ツールを活用し、教員・職員・学生がチームとなり、空きコマ(授業の合間)を有効活用して最先端のIT・AIを実践的に学びながら、大学のリアルな課題を解決するシステムを構築。実際に大学公式サービスとして開発、リリース、運用まで一気通貫で行っている。さらに「なぜその仕組みで動くのか」「開発で何を得たのか」を自らの言葉で論文や報告書にまとめるまでを一つの取り組みとしている。
今回の発表会では、学生たちの柔軟な発想と実用性を兼ね備えた3つのサービス「教室利用検索サービス『ルーチェ(Luce)』」「AI搭載・落とし物検索サービス『もどるん』」「メディアセンター問合せAI『AIメジロ先生』」が披露された。
AWS Japanの担当者からは、学生たちの技術力と姿勢に対し、「どのサービスも『身近な誰かの困りごと』に向き合って作られており、私たちが大切にしている『Customer Obsession(お客様起点)』そのものでした。完璧な準備を待つのではなく『まずやってみる』というチャレンジ精神は、社会に出てからも間違いなく大きな武器になります」との高い評価が寄せられた。
プロジェクトの指導にあたる理学部数物情報科学科の長谷川治久教授は「AIには学びの機会を奪うリスクもありますが、使い方次第で学生の可能性を大きく広げる強力なツールにもなります。本プロジェクトで大切なのは、要件定義から運用まで『全ての開発工程をやりきり、成功体験を得ること』。そして、プロへの報告と質疑応答を通じて、自らの試行錯誤を言語化し、学びとして整理することです。このような経験こそが、AI時代に生きる『本当の実践知』を育てると考えています」と語っている。
今回発表された3つのサービスは、今後の学内での本格運用・リリースに向けて、現在もさらなる改善が進められている。
