クラーク記念国際高等学校深川キャンパス(北海道深川市納内町)は、2028年4月を目途に、同じ深川市にある拓殖大学北海道短期大学跡地へ移転に向けて検討・準備を進めている。また移転にあわせて「農業コース」の開設に関する協議も行っている。系列のIPU・環太平洋大学でも同じ拓殖大学北海道短期大学の教育施設に農学部を開設する構想が進められており、高大連携教育の展開も積極的に進めていきたい考え。なお、認可申請手続きは2027年度を予定しているが、今後の協議や手続きの状況により、内容や時期が変更となる可能性がある。
拓殖大学北海道短期大学は農業教育の振興、高等教育への門戸開放を当初の使命として1966年に深川市に開学したが、2026年度入試をもって学生募集を停止している。そこに2028年4月から移転が計画されているのがクラーク記念国際高等学校深川キャンパスだ。
深川キャンパスの校舎は築60年を超え、施設の老朽化が進んでいる。そのため、生徒が安全・安心に学校生活を送り、教職員がより良い環境のもとで教育活動を展開できるよう、教育施設のあり方を検討してきた。施設の一部は改修の必要があるものの、高校の校舎として活用することに特に問題はないことから、同短大の校舎跡をクラーク記念国際高等学校の本校舎として活用する方向で検討を進めている。
「農業コース」の開設については、単に農業後継者の育成という視点ではなく、農業と環境、農業と健康、農業と地域づくりなど、農業を起点とし幅広い観点から、より実践的な教育の展開を目指していく。またIPU・環太平洋大学の大学生と同じ地域資源や教育環境を活用しながら学ぶことにより、学年や校種を越えた交流、専門的な知見に触れる機会、実社会の課題に向き合う探究活動など、多様な教育プログラムの可能性が広がると考えている。
今回の移転構想を通じてクラーク記念国際高等学校が目指すのは、単に学ぶ場所を変えることではなく、地域にある教育資源や農業資源を活用し、生徒の学びをより実社会に近づけること。農業や食を通じて地域の産業や暮らしを知り、自ら考え、仲間や地域の方々と協働しながら課題解決に挑戦する。そうした経験を通して、生徒が自分の可能性を発見し、将来の選択肢を広げられる教育環境の構築を目指す。
