江戸川大学情報教育研究所は、2021年7月30日(金)、「サイエンスセミナー2021 in 江戸川大学」をオンラインで開催。全国各地から教育研究者や小・中・高校の教師、科学や教育に関心がある高校生・大学生などが参加した。
第1部では、江戸川大学情報教育研究所の野村泰朗客員教授による講義「GIGAスクール時代の新しい学校~どうせあるなら使い倒そうよ~」が行われ、GIGAスクール構想による科学情報教育の現状と課題について問題提起された。
それを受け、五木田洋平氏(HILLOCK初等部カリキュラムディレクター)が「ゼロから立ち上げるこれからの学校教育とICT」、常磐津演奏家の重藤暁氏が「邦楽を全ての子どもに体験させる方法としてのICTの可能性」というテーマで発表。さらに、簑輪幸一氏(台東区立金曽木小学校)、曽木誠氏(杉並区立杉並第九小学校)、小川裕也氏(柏市立柏第三小学校)、辻史朗氏(船橋市立飯山満中学校)が、各校における取り組みと今後の課題についてそれぞれ発表した。
第2部は「小中高大での実践事例報告」として、様々な学校種を超えた連携に関する実践事例について、岡村起代之氏(埼玉県立浦和北高等学校)、熊井允人氏(日本体育大学柏高等学校)、江戸川大学メディアコミュニケーション学部情報文化学科の山口敏和准教授が、それぞれ報告した。
参加者からは「タブレット端末を使った授業等、各学校の現場での取り組みの様子がわかってよかった。今後の教育にいかしていきたい」「各校が抱えている課題について共有できてよかった」などの感想が寄せられた。
また、第3部では、東京工業大学附属科学技術高校、埼玉県立熊谷高校、日本体育大学柏高校の12名の高校生が、「位置情報を用いたスマホ自動操作アプリの提案」など、これまで進めてきた研究について発表した。高校生たちは緊張した様子だったが、サイエンスセミナーに参加している教員や研究者からは「高校生が立派な研究をしていることを頼もしく思った」「専門家からの指摘にも物怖じせずに対応している様子が素晴らしかった」など、レベルの高い発表に驚きと賞賛の声が上がった。