金沢工業大学では、大学初のデータサイエンスに関する学生主体の課外プロジェクトが2023年度に発足。「東京大学グローバル消費インテリジェンス寄附講座」や経済産業省「マナビDX Quest」などへの参加を通じて、社会課題を解決できるデータサイエンティストを目指して活動している。

 金沢工業大学では、授業で学んだ知識をさらに深めていく場として、アカデミックなテーマで活動する「学科プロジェクト」や本格的なものづくりに取り組む「夢考房プロジェクト」など、学生が主体となって、さまざまな課外プロジェクトを行っている。2023年度からは「専門学科の研究室」(大学院生、学部4年生が中心)、学科横断的に問題に取り組み社会実装を目指す「クラスター研究室」(大学院生、学部4年生が中心)に続く第3の研究活動として「研究夢考房」の制度を進めており、全学年を対象に学生自らが探究したいテーマや夢考房プロジェクト活動に関する研究テーマに取り組んでいる。

 その中の研究夢考房制度により2023年6月から新たに立ち上がった「Data Dreamers」は、金沢工業大学初のデータサイエンスに関する課外プロジェクト。大学院情報工学専攻1年の増田圭亮さんがプロジェクトマネージャーとなり、約50名の学生が勉強会やコンペティションなどへの参加を通じて、社会課題を解決できるデータサイエンティストを目指している。

 発足のきっかけは、2022年、金沢工業大学の産学協同教育「KITコーオプ教育プログラム」の一環で、当時情報工学科4年だった増田圭亮さんと大学院情報工学専攻1年の陸田駿弥さんが約4カ月間、NTT西日本の“社員”として勤務し、NTTマーケティングアクトProCXでデータサイエンスの業務に携わったことによる。その後二人は学内初のデータ分析に関する課外プロジェクトを構想し「Data Dreamers」を立ち上げた。

 「Data Dreamers」は「データ分析を扱う技術向上の機会を得られる場の構築」と「オープン・クローズドな実データを扱った社会課題の解決」という2軸の活動を多種多様な学部学科学年の学生と共に実現することを目的に掲げ「画像」「金融」「LLM」など7つのグループで活動。グループ内での勉強会や「東京大学グローバル消費インテリジェンス寄附講座」、経済産業省主催のデジタル推進人材育成プログラム「マナビDX Quest」や各種コンテストなどに参加しながら、実社会での課題に対応できるデータサイエンティストとして技術を磨く。

参考:【金沢工業大学】【金沢工業大学初のデータサイエンスに関する課外プロジェクトが2023年度に発足】「東京大学グローバル消費インテリジェンス寄附講座」や 経済産業省「マナビDX Quest」などへの参加を通じて、 社会課題を解決できるデータサイエンティストを目指す

大学ジャーナルオンライン編集部

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