東北大学など東北地方の7国立大学と新潟大学は、8校が連携して地域にイノベーションを起こし、地域の人材育成に貢献するためのプラットフォーム「東北創成国立大学アライアンス」を創設した。当面は数理、データサイエンス、AI(人工知能)の分野から連携をスタートする。
新潟大学によると、プラットフォームに参加するのは、東北大学、新潟大学のほか、弘前大学、岩手大学、宮城教育大学、秋田大学、山形大学、福島大学。8校が東北地方と新潟県をリードし、人材育成や研究、地域との連携で相乗効果を発揮、地域の活性化に役立つ人材の輩出を目指す。
数理、データサイエンス、AI分野での連携を皮切りにし、各校で情報を共有しながら、相互に活用ができる教育コンテンツの提供やカリキュラムの共同開発を進める。
今後は東北地方の産学官のトップが一堂に集まり、議論する場所の「わきたつ東北連絡会議」とも連携し、地域の課題解決に向けて組織の拡張も検討する。
総務省によると、東北6県の2019年10月1日現在の推計人口は約867万人で、前年から約8万5,000人減っている。政令指定都市の仙台市は社会増を保っているものの、人口減少率では秋田県が全国トップ、青森県が2位、山形県が4位、岩手県が5位に入るなど、極めて深刻な状態に陥っている。
参考:【新潟大学】「東北創成国立大学アライアンス」の創設 ~東北地区の7国立大学と新潟大学が連携し、地域の人材育成に貢献~