2026年のクラリベイト引用栄誉賞が発表され、九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センターセンター長で、大学院工学研究院の安達千波矢主幹教授が物理学の分野で選ばれた。スマートフォンやテレビのディスプレイに使用される有機ELの発光材料で発光効率やコストの問題を解決した論文が高く評価された。
クラリベイト引用栄誉賞は生理学・医学、物理学、化学、経済学の4分野を対象に、学術論文の引用データに基づく定量的な分析と、専門家による定性的な評価を組み合わせ、世界的に顕著な研究成果を挙げた研究者を選出している。これまでに引用栄誉賞を受賞した研究者89人がノーベル賞を受けていることから、ノーベル賞の登竜門として注目されている。2026年は世界から安達教授をはじめとする22人が選ばれた。
安達教授は第二世代の有機ELが発光効率100%を維持するためにイリジウムや白金など高価で毒性を持つ希少金属を使用しなければならない点に着目し、熱エネルギーの助けを借りて発行する新技術を開発、高価な希少金属を不要とした。この技術はスマートフォンのディスプレイ材料などに実用化が始まりつつある。安達教授もスタートアップ企業のキューラックスを福岡市に設立し、研究の実用化に取り組んでいる。
参考:【クラリベイト・アナリスティクス・ジャパン】2026年のクラリベイト引用栄誉賞 革新的な科学的ブレークスルーをもたらした研究者を顕彰
【九州大学】次世代の有機エレクトロニクスを切り拓いた安達千波矢主幹教授、世界最高峰の「クラリベイト引用栄誉賞」を受賞
