埼玉工業大学は、安全で快適な自動運転社会の実現を目指し、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」の実証実験の参加機関として、東京臨海部・羽田空港地域における実証実験を開始した。
SIP第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」では、国内外の自動車メーカー、自動車部品メーカー、大学等およそ30機関が参加。2019年10月から東京臨海部において、交通事故の低減、交通渋滞の削減等の社会的課題の解決への貢献を目指し、自動運転の実用化に向け、産学官共同で取り組むべき共通課題(協調領域)の研究開発を推進している。
2020年6月5日以降には、羽田空港第3ターミナルビルと羽田空港跡地第1ゾーンを結ぶ公道の実環境下において、磁気マーカー、ITS無線路側機を活用した公共車両優先システムおよび信号情報提供、高精度3次元地図等を利用した実証実験が開始された。
埼玉工業大学は、SIP第1期にあたる2017年10月から参加し、私立大学では唯一、2期連続の参加となる。これまで、新型コロナウイルスの感染防止のため実証実験の実施を自粛していたが、今回、国内の大学として初めて、自動運転バスによる実証実験を羽田空港地域で随時実施していくことにした。SIP第1期は、トヨタのプリウス・ベースの自動運転実験車「SAIKOカー」でお台場地域での実証実験に参加したが、第2期は2019年8月に新たに開発したマイクロバス「リエッセⅡ」をベースにした自動運転バスを中心に参加する。これまで、全国の公道における実証実験に多数参加してきた経験を活かして、自動運転の研究・開発に積極的に取り組み、より高度な課題に大学として取り組んでいく。
参考:【埼玉工業大学】埼玉工業大学、SIP第2期自動運転の実証実験を開始 私立大学唯一の2期連続参加で、自動運転バスを走行