学びの特徴と卒業後の進路

新学科では、土木工学の専門分野である《水工学》、《地盤工学》、《都市環境学》、《土木材料学》、《土木構造学》を揃えます【下図】。土木工学は社会課題の解決を目指す学問・技術であり、総合工学であるという認識の下、1、2年次で専門分野それぞれの基礎を可能な限り幅広く学びます。AIやデータサイエンス、ロボットやドローンなどに関する最新のデジタル技術も積極的に取り入れ、それらを使いこなせる次世代土木技術者の養成を目指します。

加えて、静岡県をフィールドとした実践的な学びにも力を入れます。それを象徴するのが1年次から順次始まる『プロジェクト科目』。防災・減災やインフラ整備など、具体的なテーマを掲げ分野横断で学びます。座学、フィールドワーク、演習、実験、第一線で活躍する実務者の方の講義参加など、多様な学びを組み合わせます。

50名の定員に対して教員は9名。先行する他学科同様、教員一人当たりの学生数は5人台という少人数制教育を予定。教員との距離が近く、きめ細かな指導が受けられることで研究力、人間力が磨かれるとともに、自主性も身につきます。また本学では、学生が自由に使用できる研究施設・設備が充実しており、技術の修得・向上に繋がると同時に、企業との連携の場にもなっています。土木工学科においても、分野横断の学びの場を象徴する「土木工学科棟」と実践的な研究を支援するための実験棟を建設します。

本学の就職実績は、全国でも毎年上位にランクされており、2019年度における本学の実就職率(就職者数÷(卒業者-進学者))は97.0%、工科系大学の中では全国6位(大学通信調べ)です。今春初めて卒業生を出す建築学科にも、2000社以上の企業から求人が寄せられました。新学科においても多くの企業から引き合いが来るのではないかと期待しています。また、県庁だけでなく、大学近隣の各市も防災計画に力を入れており、土木の専門職を積極的に育成・採用していきたいという意向もあることから、企業に加えて公務員への道も開かれていると思います。もちろん大学としても、それに応えるべく公務員試験対策講座などを充実させていく必要があるでしょう。

新校舎〔土木工学科棟(仮称)〕完成予想図

新しい土木文化を発信する!土木工学科棟(仮称)

鉄筋コンクリート造4階建て延べ床面積約3400㎡。コンクリートの巨大な3本の柱で、床と強靭なワッフルスラブの天井を支えるユニークな建物。階段やエレベータ、設備スペース、倉庫などは柱の中に内包し、巨大な透明ガラスで区切られている中央のアトリウム越しに、中の活動を見ることができる。
「融合のシンボル」をコンセプトとし、「環境との融合」「地域との融合」「理工融合から文理融合」「建築と土木の融合」「土木各分野の融合」「教員と学生との融合」「学生間の融合」を表す。1階は、多目的作業やアクティブラーニング、プレゼンテーションのできる対話/協働/発表のフロア。2階は、大教室と教室で構成される「知識学習のフロア」。3階の「知的交流のフロア」、4階の「研究創造のフロア」は、学生同士や教員の対話をもたらす開放的なワンルーム階層。教員用スペースは最小限にして、それを家具などで分節した学生の居場所が取り囲む。

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静岡理工科大学

「研究」を通して「人間力」を育む大学。

本学の考える「研究力」とは、研究をコアとした経験を通して実社会で生き抜く「人間力」を育むことです。論理的思考、トライ&エラーを繰り返す忍耐力、そこから得られる成功体験や仲間と協調して物事を進める経験を通じて、学生一人ひとりを大きく成長させていきます。 「先[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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