RIMIX

総長ピッチ

その一つが、RIMIX(RitsumeikanImpact-Makers InterX(Cross)platform)です。立命館アジア太平洋大学(APU)、附属校も巻き込んで、「社会課題解決に貢献する人材・マインド養成から起業支援までの取組を一つのプラットフォームとして《見える化》し、学園内外との連携の下、学生・生徒・児童への支援の拡充を図る」ことを目的に、2019年12月にスタートしました。「SDGsに代表される人類共通の課題に対する問題意識、そこから生まれるチャレンジ精神を起点に、挑戦から起業までをシームレスに支援し、初等・中等教育段階から社会課題を積極的に解決する人材、《社会起業家:Impact-Makers》の養成を目指す」。ソニー株式会社を始めとする民間企業と連携し、各社のノウハウ・資源を活かしてダイナミックな展開を図ります。

その象徴ともいうべきプロジェクトが、先頃2年目を終えた「総長PITCHCHALLENGE」(以下総長ピッチ)。「ワークショップ」、「インプット」、「ブラッシュアップ」の3つの段階からなり、半年をかけて行います。学園の学生・生徒・児童がチームで考案したプロジェクトをビジネスレベルまでブラッシュアップし、最終的に選ばれたチームが総長へピッチ(投資家などに対して短時間で行うプレゼンテーション)します。

「総長PITCH THE FINAL」[写真]では、1チーム5分間のピッチと3分間の審査員との質疑応答で「総長賞」「SSAP賞」に加え「オーディション賞」を決定。入賞者は各賞に応じて、オーダーメイド研修などの特典と、アクセラレーターによる個別フォローアップが受けられます。すでに昨年の入賞者からは、事業展開を進めているチームも生まれています。

初年度から学園内の反響は大きく、大学ではキャンパスやサークル単位など学部を越えたチームも目立ちます。何気ない会話から生まれた面白いアイデアを、「総長ピッチ」にぶつけてみようとエントリーするグループもあります。運営等にご協力いただいているソニースタートアップアクセラレーションプログラム(SSAP)も、「とにかくビジネスでも通用するレベルにまで持っていきたい」と本気で応援してくれていますし、卒業生が後輩のサポートを行い、参加意欲を高めるなど、エコシステムが生まれ、ますます裾野が広がるのではないかと期待しています。

プロジェクトの目的は、社会課題に関心を持ち、その解決を図るためのアイデアを出し合い、実現可能な計画に落とし込むことを励ますことで、それに優劣をつけることではありません。終了後もそれぞれの立場、思いで問題意識を大きく育て、アントレプレナーシップ(起業家精神)に目覚め、将来、起業する、あるいは企業に入ってその中で新しいプロジェクトを立ち上げるような、いわゆるイントレプレナーを目指すにきっかけになってほしいです。社会起業である以上、利潤追求だけが目的でもありませんから、NPOの活動でも構わない。また働き方の複線化が推奨されていますから、正社員になり副業に関心を持ってもらうのもいいかもしれません。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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