慶應義塾大学は、「長寿・加齢が経済及び金融行動に与える影響(ファイナンシャル・ジェロントロジー)に関する研究」プロジェクトを立ち上げた。野村ホールディングス株式会社との共同研究で、高齢者の資産に関わる課題を幅広く理解するとともに、解決への道筋を探っていく。

 急激な少子高齢化、長寿化が進む中、豊かな老後のために個人金融資産の形成、管理が重要な課題と考えられている。また、高齢化、加齢に伴う身体能力や認知能力の変化を理解し、資産管理に生かしていくことも必要になってくる。

 慶應義塾大学では、この問題に関して広く研究・提言を行っていくための基盤として、2016年6月、経済研究所ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センターを設立していた。今回の産学連携プロジェクトも、理論研究だけにとどまらず、実務を通じてその成果を広く社会に還元していく予定。また、野村ホールディングスでは少子高齢化、長寿化という環境の中で、個人金融資産をいかに管理、運用していくか、また金融機関としてどのように提案すべきかについて調査、研究を進めていくという。

慶應義塾大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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