ノーベル物理学賞受賞者である、小柴昌俊 東京大学特別栄誉教授が理事長を務める「平成基礎科学財団」は、2017年3月20日、卓越した理科教育を推進して実績を上げた教育者を顕彰する「小柴昌俊科学教育賞」の第13回目の受賞者を発表した。同財団は3月末で解散することが決まっており、今回優秀賞を受賞した、大阪府立春日丘高等学校定時制課程の科学部が最後の受賞者となった。

 「平成基礎科学財団」は、2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴氏の受賞賞金を基に2003年に発足。小柴氏が理事長を務め、理事には2008年と2015年にそれぞれノーベル物理学賞を受賞した小林誠名古屋大学特別教授、梶田隆章東京大学宇宙線研究所長・特別栄誉教授ら日本を代表する学者が名を連ねている。

 基礎科学に関する理解の増進を図り、基礎科学に関する研究・教育活動を奨励し、日本の基礎科学の振興に寄与することを目的として発足し、表彰事業や高校生らを対象にした「楽しむ科学教室」を開くなど、科学の啓蒙活動を精力的に行ってきたが、2016年秋、賛助会費の減少による財政難や役員の高齢化などを理由に2017年3月末で解散することを決定していた。

 「小柴昌俊科学教育賞」最後の優秀賞授賞者となったのは、大阪府立春日丘高等学校定時制課程による「科学部の部屋で重力を操る宇宙環境の作成と研究」。定時制という多様な学生の積極的参加で、自由落下による重力装置を製作して微小重力下で磁気力の測定を行っている先進的なプログラムであることが評価された。このほか、奨励賞には、「銅箔の電気化学反応による伝統工芸の実践教育」 の宮城県仙台第三高等学校など3件が受賞した。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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