クロマグロの完全養殖で知られる近畿大学が、株式会社コードバン(兵庫県姫路市、新田芳希社長)と共同で「近大マグロ」の皮を使った財布や名刺入れを開発した。マグロの皮が革製品になるのは世界初とされ、コードバンが展開する店舗「THE WARMTHCRAFTS-MANUFACTURE E-ma OSAKA」で販売されている。

 近畿大学によると、財布などになる皮は料理店で廃棄されるものを活用した。近大マグロは完全養殖で育つため、皮に傷がほとんどなく、加工後はエレガントな光沢を持つ美しい仕上がりになる。マグロの皮は馬や牛などに比べて薄く、皮が破れないように脂肪分を除去したあと、柔軟性を保ち、腐敗を防ぐなめし処理に苦労したという。

 近大マグロの革製品は大阪・梅田のコードバン店頭で「ピサイン」のブランド名で販売が始まった。L字型ファスナー財布のほか、キーケースやコインケース、名刺入れなどがある。

 近畿大学は世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功し、大阪と東京に開設した料理店はこれまでに約70万人が訪れる人気を集めている。
廃棄物を減らして環境負荷を削減しようと、店舗で廃棄される中骨や皮などの資源活用を計画し、中骨のだしを使った即席めんや皮に含まれるコラーゲンを生かした化粧品を開発してきた。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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