東北大学東北メディカル・メガバンク機構は、宮城、岩手の両県で進めている大規模コホート調査(※1)の解析情報を網羅した統合データベースを開発した。健康調査と全ゲノム配列状況を含む生体試料の解析情報を統合したのは世界で初めて。宮城県の調査参加者のデータを制限付きで公開している。

 日本医療研究開発機構によると、統合データベースに含まれるのは、東北大学東北メディカル・メガバンク機構が岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構とともに集めた調査票、生理学検査、検体検査、MRI画像、診療情報などで、全ゲノム解析による遺伝情報も含まれる。

 バイオバンクは生体試料と診療情報などを管理しているが、ゲノム解析を他の解析センターに任せているため、ゲノム解析情報が別のデータベースに格納されてきた。これらを同じデータベースに統合することにより、遺伝子と環境が複雑に作用して発症する多因子疾患の解明に役立つと期待されている。

 東北大学東北メディカル・メガバンク機構は統合データベース構築の第1歩として、2013年度にコホート調査に参加した宮城県民1,070人の血液、尿検査、生活習慣に関係する調査票、全ゲノム配列の各情報を制限付きで公開した。

 東北大学と岩手医科大学は、東日本大震災の復興事業として2012年から東北メディカル・メガバンク計画と取り組み、宮城、岩手両県の15万人を対象にコホート調査を進めている。
(※1)コホート調査 住民の生活習慣を尋ね、体質を調べることで、その後の病気発生との関連を明らかにするもの。

東北大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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