ノートルダム清心女子大学(岡山県岡山市)は、2029年の創立80周年に向けた教育改革プロジェクトの一環として、「2028年度の男女共学化」と「2029年度以降の改組」を行う。共学化に伴う校名変更については発表されていない。
同大学は前身となる「私立岡山女学校」の開学から140年、中四国初の4年制女子大学の一つとして1949年に開学してから2029年で80周年を迎える。カトリックの精神に基づく女子高等教育機関としてこれまで3万名以上の卒業生を送り出してきた。
一方で2022年度にはトランスジェンダー学生の受け入れ開始、2024年度には国際文化学部と情報デザイン学部の設置など時代に即した改革に取り組んできた。また、2027年4月からは同法人が運営する岡山県北部唯一の女子中高「清心中学校・清心女子高校」(岡山県倉敷市)の共学化および「清心中学校・清心高等学校」への校名変更を決定している。
2028年からの共学化については、単なる制度変更ではなく一人ひとりを尊重し、多様な人々との交わりのなかで成長する学びを実現するためとしており、共学化した後もキリスト教的価値観を基盤とした建学の精神である「全人教育」を行っていく。
2029年からの改組については、人文系・実学系に加え、社会科学や文理融合分野の強化を図り、リベラル・アーツ教育を基盤とする全額共通教育の充実に取り組む。
津田 葵学長は今回の改革について「伝統を手放すためのものではなく、伝統を未来へつなぐための挑戦」として理解を求めるとともに「在学生の教育環境への影響には最大限の配慮をもって対応していく」とコメントしている。
共学化を進める女子大学は近年相次いでいる。2027年度には、仙台白百合女子大学(宮城県)、武庫川女子大学(兵庫県)、広島女学院大学(広島県)が共学化する。
続く2028年度には、今回正式発表したノートルダム清心女子大学(岡山県)に加えて、北海道武蔵女子大学(北海道)、平安女学院大学(京都府)、松山東雲女子大学(愛媛県)が共学化を予定している。また、園田学園大学(兵庫県/2025年度より「園田学園女子大学」から名称変更済)と活水女子大学(長崎県/2027年度より「活水大学」へ名称変更)の2大学は、完全共学化へ移行する。
さらに2029年度には、鎌倉女子大学(神奈川県)と金城学院大学(愛知県)が共学化を予定している。これにより2029年度以降の女子大学は全国で49校となる。
<2029年度以降の女子大学(予定)>
●北海道
藤女子大学
●東北
宮城学院女子大学
郡山女子大学
●関東甲信越
お茶の水女子大学※
群馬県立女子大学※
十文字学園女子大学
愛国学園大学
聖徳大学
和洋女子大学
跡見学園女子大学
大妻女子大学
共立女子大学
駒沢女子大学
昭和女子大学
白百合女子大学
実践女子大学
聖心女子大学
津田塾大学
東京家政学院大学
東京家政大学
東京女子医科大学
東京女子体育大学
東京女子大学
日本女子体育大学
日本女子大学
相模女子大学
女子美術大学
東洋英和女学院大学
フェリス女学院大学
●東海・北陸
岐阜女子大学
椙山女学園大学
●関西
奈良女子大学※
京都女子大学
同志社女子大学
大阪樟蔭女子大学
大阪女学院大学
千里金襴大学
梅花女子大学
甲南女子大学
神戸女学院大学
神戸女子大学
●中国・四国
安田女子大学
●九州
福岡女子大学※
九州女子大学
西南女学院大学
筑紫女学園大学
福岡女学院看護大学
福岡女学院大学
尚絅大学
※国公立大学
無印は私立大学
参考:【ノートルダム清心女子大学】建学の精神を未来へつなぐ教育改革プロジェクト始動 ノートルダム清心女子大学創立80周年に向け、男女共学化決定及び改組検討開始
