2025年1月1日、千葉市消防団に、千葉大学医学部生を中心とした機能別団員チームが発足した。医学部生による団員チーム発足は全国でも珍しく、首都直下型地震など大規模災害時の医療サポートなどで活躍が期待されている。

 千葉大学によると、チーム名は「千葉市消防団CUMST(カムスト)」。Chiba University Medical Support Teamの頭文字をとって命名された。消防団員を確保し地域防災力の充実を図るため、千葉市と千葉大学との包括連携協定に基づき、若く、医療分野での専門的知識・技術を持った千葉大学医学部生を中心とした機能別団員チームを設立した。千葉大学災害治療学研究所の小野寺淳教授をリーダーに、千葉大学医学部1~5年の医学生10人が参加。当面は千葉市消防局と連携した訓練に参加する。

 出動は大規模災害に特化し、災害現場で飛ぶ医療関係の専門用語を医師や看護師に的確に伝達するほか、傷病者治療の順位付けを手伝うことが想定されている。医師免許取得前なので、医療行為はしないが、避難所生活が長引けば健康管理の支援などにも協力する。

 カムストに参加するメンバーは千葉大学医学部の救急サークルC-TATで救命率向上に貢献する活動と取り組み、全国大会で総合準優勝に輝いた実績を持つ。発足式には、千葉市の神谷俊一市長、千葉市消防団の佐藤薫団長も出席した。

参考:【千葉市】千葉市消防団に千葉大学医学部機能別団員チームを設立~「千葉市と千葉大学との包括的な連携に関する協定」に基づく取り組み~(PDF)

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