日本女子大学は、2025年度より、地方からの進学者を対象とした「日本女子大学入学前予約型給付奨学金」の募集を開始する。入学前に原則4年間の給付(年間50万円、総額200万円)を約束し、経済的理由で進学を諦めることのないよう支援することを目的としている。本奨学金は、一般社団法人日本女子大学教育文化振興桜楓会からの援助を受けて実施される。

 対象は、1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外に設置された国内の高等学校等出身で、一般選抜(個別選抜型・英語外部試験利用型・大学入学共通テスト利用型(前期))を受験する者。また、生計維持者(父母)の年収合計額が給与所得の場合税込800万円未満、給与所得者以外の場合所得金額350万円未満であることなどが条件となる。詳細は2025年9月頃公開予定の募集要項で確認のこと。

 給付金額は年間50万円(4年間で200万円)、毎年度継続審査を行う。採用候補者数は30名を予定している。

 2025年10月頃に申請を受け付け、12月下旬頃に採用候補者を決定する。予定申請者は本奨学金採用候補者の採否を確認した上で一般選抜に出願することができる。出願後、一般選抜に合格して日本女子大学に入学することで給付を受けられる。

 日本女子大学は創立120周年を機に2021年から「学部・学科再編」を伴う大学改革を推し進め、さまざまな地域から集う学生たちが互いに学び合い、交流を深めることのできる機会を拡充している。

 卒業後には全国・世界に羽ばたき活躍できる人材を育成することで、日本全体の女性エンパワーメントに寄与することを目指して、地方に住む進学者の入学促進にも取り組んでおり、2025年度から総合型選抜の受験者を対象に書類選考のうえ原則4年間の入学金・学費等を給付する「桜楓樹(おうふうじゅ)給付奨学金」の運用を開始している。

参考:【日本女子大学】地方からの進学者を経済面で支援する「日本女子大学入学前予約型給付奨学金」を新設 ― 一般選抜受験予定者最大30名に4年間総額200万円の給付を入学前に約束 ―(PDF)

日本女子大学

文理融合の多様な教育を推進、女子総合大学としての基盤を強化

創立120周年を迎えた2021年、目白キャンバスに全学部を統合。2023年に国際文化学部、2024に建築デザイン学部を設置、2025年に食科学部を開設、2026年に文学部2学科の名称変更。「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」を理念として、高い専門的能力を有し、[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。