文教大学では2027年度入学試験(一般選抜)から、検定料割引制度「文教受験応援割」に変更を加えた。従来の制度をわかりやすく整理し、より金銭的な負担を減らせる内容に。こうした割引制度の充実には、どのような意図があるのだろうか。文教大学募集広報課課長の伊藤さんに、検定料割引制度の狙いや、2027年度入学試験の特徴を伺った。

受験機会を広げたい。文教大学の検定料割引制度
近年の大学入試は形式が多様化し、受験生の選択肢が広がってきた。志望校に挑戦するチャンスは増えたものの、受験をするたびに検定料は発生する。出願回数が増え過ぎて検定料の合計金額が高額になってしまわないよう、受験回数や志望先を絞っている人もいるだろう。こうした状況を考慮し、文教大学では検定料割引制度「文教受験応援割」を設けている。2027年度入試からは、割引額が大幅に増える予定だ。
「受験機会を広げることが、割引制度の大きな趣旨です。検定料を理由に志願先を狭めてしまう、といった事態を防ぎたい。文教大学に興味がある人には、ぜひさまざまな学科に出願してほしいと思っています。これまでよりも検定料の負担をかなり低減したので、同一日併願や複数日併願など、何度も入試に挑戦しやすくなるはずです」
従来の検定料割引制度との大きな違いは、最大5学科までだった併願数の上限がなくなったこと。そして併願時の検定料を定額にしたことだ。
まずは一般選抜(全国入試、A日程入試、B日程入試、C日程入試)や大学入学共通テスト利用入試(1期・2期・3期)に適用される「併願定額」を見てみよう。一般選抜の検定料は定額35,000円、大学入学共通テスト利用入試は定額16,000円だ。学科・専修をいくつ併願しても、検定料は変わらない。従来は3志願目以降に検定料が上乗せされていたが、2027年度入試からは追加料金がゼロに。また、併願できる学科数の上限が撤廃され、全学科の併願が可能になった(※)。
※一般選抜の場合、試験日によって併願できる学科・専修が限られる場合があるため注意。大学入学共通テスト利用入試では、全学科・専修の併願が可能だ。
また、一般選抜を異なる日程で複数回受験する場合に利用できる「複数回受験割引」も、よりわかりやすい内容に変更される。従来は2回目以降の検定料が10,000円引きになる、といった制度だった。これを2回目以降の受験は、検定料を定額10,000円に統一。学科・専修をいくつ併願しても、追加の検定料は発生しない。

「受験生や保護者に対する検定料の負担は、かなり減らせたと思います。例えば、2027年度入試の全国入試では、5つ志願しても35,000円になります。検定料割引制度の拡充は、受験生が複数の学びを比較・検討しやすい環境を整えることで、進路を検討する際に、本学への出願や併願の選択や判断を後押しできればと考えています」
文教大学が見据えているのは、18歳人口が減少していくこれからの日本社会。大学が置かれる状況は、ますます厳しくなっていくと予想される。だからこそ受験生から選ばれる大学になろうと、今のうちから手を打つことが重要だと決断。その手段のひとつとして、受験機会の増加につながる検定料割引制度を拡充させた。
年内基礎学力試験の導入も。文教大学の入試がさらに多様に
2027年度文教大学入試には、もうひとつ変更点がある。文学部、情報学部、健康栄養学部の総合型選抜に「基礎学力試験」が加わったことだ。年内に実施される入試で、書類審査、面接、学科ごとに指定された科目の基礎学力試験によって合否を判定する。受験機会を広げる取り組みの一環として、2027年度からの実施が決まった。
外国語(英語)に関しては、英語外部検定試験のスコアを利用することも可能だ。希望者は英語の筆記試験を受験しない選択も可能。しかし試験当日に英語の筆記試験を受験し、英語外部検定試験の換算点と比べて高い方の点数を用いる、といった方法も受け入れている。これは基礎学力試験だけでなく、一般選抜の全国入試やA日程入試でも同様だ。普段から英語にコツコツ取り組んできた受験生にとっては、大きな安心材料といえるだろう。
ほかにも多様な入試方式や、幅広い選択科目を用意している点が、文教大学入試の特色だ。
「文教大学では受験生の利便性向上と、受験機会の増加につながるよう入試制度を整えてきました。一般選抜の選択科目数の設定からも、そうした姿勢が伝わると思います。たとえば、全国入試の数学では『数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B、数学C』だけでなく、『数学Ⅰ、数学A』でも受験することも可能です。併願しやすい入試を早いうちから整えてきたことも、本学の特徴だといえるかもしれません」
自分で調べ、納得したうえで志望先を選んでほしい
埼玉県越谷市、神奈川県茅ヶ崎市、東京都足立区にキャンパスを有する文教大学。落ち着いた雰囲気や、課外活動にも積極的な学生が多いことが魅力だと、伊藤さんは感じている。入学のチャンスを増やすためにも、「文教受験応援割」を活用した併願を検討してはどうだろうか。
「学科によって必要な受験科目に違いがあるため、実際は併願できる数が限られてしまうかもしれません。それでも検定料割引制度の拡充によって今までよりも併願のハードルを下げられれば。ひとつの系統に絞らず、あえて別系統にもチャレンジする、という受験の仕方も視野が広がっていいと思います。入試の型も数多く用意していますので、自分に合うものを探してみてください」
また、「志望先を決めるときには大学案内やオープンキャンパスも活用してほしい」と語る伊藤さん。入学後のミスマッチを減らすことにもつながるからだ。
「近年はAIに志願先を聞くケースも増えていますが、入学後にギャップを感じてしまう人も多く見られます。不本意な入学にならないよう、自分で大学案内を読み、オープンキャンパスに参加して、納得したうえで出願してほしいです。
将来の目標や勉強してみたいことがある方はもちろん、大学でやりたいことを見つけたい、とやる気を抱いている方にも入学してもらいたいですね。本学ではキャリア教育などさまざまなサポートをしているので、やりたいことを見つけやすい環境だと思います。ぜひ入学後は積極的に大学を活用してほしいです」
