富山大学医学部ウイルス学講座の白木公康教授らは、新しい作用機序の帯状疱疹治療薬アメナメビルの開発に関わり、同治療薬は、平成29年9月7日にマルホ株式会社から商品名「アメナリーフ錠200mg」として発売が始まった。

 ヘルペスウイルスのDNA合成には最初の段階で2本鎖DNAをそれぞれ1本鎖に分離してDNA合成を始める準備をするヘリカーゼ・プライマーゼという酵素の働きが必須である。同治療薬は、このヘリカーゼ・プライマーゼを阻害してヘルペスウイルスの増殖を阻害する薬剤だ。この新しい作用機序を持つ治療薬は、以前より次世代抗ヘルペス薬として国内外で注目されており、海外の大手製薬会社バイエル社とべーリンガー社も同様にそれぞれ見出した2成分を次世代治療薬の候補としてきた。
その中で、富山大学がアステラス製薬との共同研究により、アメナメビルの作用特性の優越性を明らかにし、平成29年7月3日に日本初の帯状疱疹治療薬として世界に先駆けて承認を取得した。

 同治療薬は抗ウイルス活性が高く、1日1回の経口投与で1日中抗ウイルス性が持続すること、腎機能による用量調節が不要なこと、錠剤が小さく、帯状疱疹に多い高齢者にも服用しやすいという特徴を持つ。これらのことから同治療薬は、最も理想的な帯状疱疹治療薬として評価され、既存の抗ヘルペス薬に取って代わり、世界のヘルペス治療の標準薬になることが期待される。

富山大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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