立命館大学は、2017年10月17日、日本の外食産業を統括する業界団体である一般社団法人日本フードサービス協会と、食の分野で実践的な行動力を発揮できる人材を育成するための教育プログラムの実施を目的とした包括協定を締結した。日本フードサービス協会による高等教育機関との協定締結は、今回が初。

 今回締結した協定は、食に関わる深い教養をもったマネジメント人材の輩出を目指し2018年4月に立命館大学びわこ・くさつキャンパスに開設する「食マネジメント学部」における産学連携を推進し、食関連分野でイノベーションを実現する人材の育成を目的とするもの。

 具体的には、食ビジネスの現在を学ぶ「総合講義科目」でのゲストスピーカーの招聘をはじめとした教育プログラムの実施、現場の経験、フードサービスに関わる学術研究の推進、産業界のマネジメント人材育成などを通じて、食関連分野における教育・研究の高度化の実現を目指す。

 立命館大学では、食マネジメント学部の構想段階から協同で作業を進めてきた経緯もあり、今回の包括協定締結を契機に、より一層強いつながりを持ち、グローバルな諸課題を解決に導くことのできる人材育成に取り組んでいく。

 今回の締結にあたり、立命館大学の吉田美喜夫学長は、『フードサービス業界におけるマネジメント人材育成の必要性、また高等教育・研究の対象として食を捉え、社会に還元していくことの必要性を日本フードサービス協会は認識されております。これらの課題認識や将来的なビジョンは、本学部の教育・研究活動の取組みと一致しており、今回の協定締結を契機として、さらにアカデミズムと食ビジネスの実践的課題とを連携させた、新たな教育展開に発展させて参りたいと考えております。』とコメントした。

立命館大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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