埼玉大学大学院理工学研究科の小林貴訓准教授は、コンサートで歌ったり踊ったりするアイドルの動きが、ファンが持つペンライトに振動や光としてリアルタイムで伝わり、ファンの気持ちを盛り上げる応援システムを開発。2018年10月28日開催の人文社会科学研究科学際系2017年度連続シンポジウムで、埼玉大学ダンスサークル「SKR48」メンバー4人の協力のもと、アイドル応援システムの実演と実験を行った。

 この研究は、演者と観客が共創する芸術空間を文理融合研究によって解明・増強することを目指すもので、演者と観客、および観客間の相互行為を社会学の手法を用いて分析し、共同的鑑賞や共同的参加の方法を明らかにすることで、相互行為的聴衆論を確立し、また、どのようなインタラクティブデバイスが舞台との一体感や観客同士の一体感を増強するのかを明らかにしようとしている。

 今回開発した応援システムは、アイドルが持つマイクで測定した歌声の強さや、手首につけた加速度センサーで測定した動きのデータを無線でコンピューターに送信し、それらを情報処理した信号をファンのペンライトに送り、振動させたり、ペンライトの色や明るさを変えたりする仕組み。これまでの光と音に加えて、演者の身体的な動きを観客に伝えるシステムを用いることで、アイドルとファンの一体感をこれまで以上に盛り上げることができると期待されている。

埼玉大学

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1873(明治6)年に埼玉県小学校教員養成のために創設された学校改正局から始まり、現在では5学部、3大学院研究科を有する総合大学として、専門性を軸に幅広い教養を備えた人材の育成に努めるとともに、地球規模での人類的課題や地域社会が抱える現実的課題に応える研究を積[…]

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大学ジャーナルオンライン編集部

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