文部科学省は2017年度の国公私立大学と短期大学の入学者選抜状況をまとめた。アドミッション・オフィス(AO)入試による入学者は国公私立大学とも増加する一方、推薦入試による入学者は公立、私立大学で増えた。このうち、私立大学では全入学者の4割以上を占めている。

 文科省によると、大学の入学志願者数は445万5,339人で、前年を24万人余り上回った。志願倍率も7.5倍と前年の7.2倍より0.3ポイント上がっている。内訳は志願者数が国立38万936人、公立16万506人、私立391万3,897人。志願倍率は国立4.0倍、公立5.4倍、私立8.3倍。国立は志願者数が前年に比べてわずかに減ったが、公立、私立は増加した。志願倍率は私立が前年を0.3ポイント上回っている。

 AO入試による入学者は国立3,249人、公立761人、私立5万2,020人。前年に比べ、国立455人、公立4人、私立1,489人増えた。推薦入試による入学者は国立1万1,953人、公立7,664人、私立19万7,378人で、国立が60人減ったものの、公立は137人、私立は5,555人増加した。入学者全体に占める割合は私立で40.5%に達している。

 一方、短期大学は志願者数が公立6,874人、私立7万7,997人の計8万8,471人。学生の4年制志向もあり、公立、私立とも減少し、全体で前年を5,207人下回った。AO入試による入学者は1万3,220人、推薦入試による入学者は3万3,293人。AO入試による入学者は前年を584人上回ったが、推薦入試による入学者は1,836人の減となった。

参考:【文部科学省】平成29年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要

大学ジャーナルオンライン編集部

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