2026年9月17日、ラスカー賞授賞式が、米ニューヨーク市内のホテルで開かれ、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史機構長・教授に「アルバート・ラスカー基礎医学研究賞」が授与された。オレキシンの発見とその欠乏により過眠症・ナルコレプシー発病に関する研究が評価されたもので、スタンフォード大学のEmmanuel Mignot教授と共同で受賞した。

 ラスカー賞はアメリカ医学界最高の賞で世界的にもノーベル生理学・医学賞に次ぐ名誉として知られている。2009年の受賞者で2012年にノーベル賞を受賞した山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究財団理事長)が財団理事を務めている。

 柳沢教授は受賞のスピーチで「私たちのオレキシン研究は、「特定の標的を定めず、結論もあらかじめ想定しない探索的な基礎科学」から始まったものでした。共同研究者のClif Saperが、受賞に際しJCIに寄稿した記事の中でこう述べています。『この種の基礎科学は現在、危機にさらされています。しかし、患者の治療につながる極めて重要な道を、これまで何度も何度も切り開いてきました』私もこのかけがえのない教訓を胸に刻みたいと考えています」と述べた。

 なお、今回のラスカー賞では血友病A治療薬の開発が評価され、中外製薬の3名が「ラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞」を共同受賞している。このうち中外製薬 研究副本部長の北沢剛久氏は、在職しながら筑波大学大学院博士後期課程を修了しており、授賞式で喜びを分かち合った。

参考:【筑波大学】ラスカー賞授賞式 柳沢教授に基礎医学研究賞
【中外製薬】血友病A治療薬ヘムライブラを創製した中外製薬の研究者3名が世界的権威のある米国の科学賞「ラスカー賞」を受賞 ~独自の着想で治療体系を変えたバイスペシフィック抗体の発明が評価~

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