就活会議株式会社が運営する国内最大級の就活生向け企業口コミ情報プロダクト「就活会議」は、「学生口コミグランプリ2026」の受賞企業を発表した。三菱地所株式会社、三菱商事株式会社、三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社、NECネッツエスアイ株式会社、株式会社NTTドコモが、各部門で最優秀企業に選出された。

 就活会議は、先輩の選考体験記やESを掲載する国内最大級の就活生向け企業口コミ情報プロダクトであり、年間約35万人の就活生が登録している。本調査は2025年に続き2回目の実施となり、就活会議に掲載された口コミ(選考、インターン、OB・OG訪問、座談会、企業説明会などを通じて企業と直接接点を持った学生からの口コミ)のうち、2027年以降に卒業予定の学生から寄せられたものから、本グランプリの審査対象とした7,528件を集計した。10項目(仕事のやりがい・魅力/事業の将来性・課題/キャリアアップ・教育体制/社風・企業文化/ワークライフバランス/年収・評価制度/就労環境・福利厚生/女性の働きやすさ/経営陣・管理職/入社理由・入社後のギャップ)について、学生による5段階評価の評点を集計し、上位10社を選出している。

 調査結果をみると、「総合部門(10項目の総合評価)」で三菱地所株式会社が2年連続で1位を獲得した。また、三菱商事株式会社が「仕事のやりがい・魅力部門」と「事業の成長・将来性部門」の2部門で首位を獲得した。仕事のやりがい・魅力部門など上位企業に寄せられた口コミ全体を通した傾向として、「若手のうちから挑戦できる環境がある」「社会への影響が大きい仕事に挑戦できる点が魅力的」といった意見が多く見受けられた。若手のうちから一定の裁量を持って挑戦でき、事業を通して社会への貢献を実感できる企業に、より強く魅力を感じる傾向があることがうかがえる。

 これらの企業をはじめ各部門に入賞した企業に寄せられた口コミを分析したところ、近年の就活生が企業選びで重視するポイントや、評価される企業に共通する傾向が見えてきた。

 「リモートワーク」や「フレックスタイム制」などの制度導入に対しては好意的な声が目立つ一方で、学生は制度の有無だけでなく、有給休暇の取得のしやすさや残業の実態といった実際の運用状況をシビアに見極めている。学生からは、残業の実態や働き方に対する社員の意識、年間休日数・有休消化率といった具体的な運用実態に言及する声が多く見られ、制度の有無という表面的な情報にとどまらず、「本当に活用できる環境か」が判断基準になっているようだ。

 また、座談会などを通じて「有給の取りやすさ」や「ワークライフバランスの実態」といった現場のリアルな声に触れられたという意見も多く見られたことから、企業説明会や社員座談会といった対話の場がこうした実態を知るきっかけとして大きな役割を果たしており、社員との直接のコミュニケーションが学生の意思決定を左右していることがうかがえる。

 新たな変化としては、AIへの適応力や、AIに代替されない事業構造かを企業選択の判断軸とする動きが見られた。事業の成長性・将来性に関する口コミでは、AI技術の急速な進化を受け、企業の将来性を「AIに代替されないか」「AIの波に乗り成長し続けられるか」という視点で評価する学生の声が目立った。学生からは、AI分野へ積極投資する企業に対して「今後も安定した成長が期待できる」といった前向きな評価がある一方、具体的な対応策が見えない企業に対しては「今後のAI活用の波に乗れるかは不明である」と疑問を呈する声も見られた。

 これらは学生が、企業の過去の実績や規模による目先の安定性だけでなく、社会環境の変化に対応できるか、長期的な成長性まで見据えて企業を見極めていることの表れと言える。企業規模やネームバリューだけでは安定性を測れなくなっており、学生にとって「企業の安定性」を測る基準が、単なる企業規模から「AIをはじめとする時代の変化に適応できるビジネスモデルか」という新たな視点が誕生している。

<最優秀企業(学生から最も評価が高かった企業)>
【総合部門】三菱地所株式会社
【仕事のやりがい・魅力部門】三菱商事株式会社
【事業の成長・将来性部門】三菱商事株式会社
【キャリアアップ・教育体制部門】三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
【社風・企業文化部門】NECネッツエスアイ株式会社
【ワークライフバランス部門】株式会社NTTドコモ

参考:【就活会議】就活会議「学生口コミグランプリ 2026」を発表

大学ジャーナルオンライン編集部

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