外国人留学生・社員に向けた各種支援サービスを展開する株式会社KIBIは、「機微力検定」のインターネット受検をスタートする。「機微力検定」は、人の気持ちの些細な変化を察する能力のスコア化を目的とした能力測定テストで、東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム」(IHS)監修のもと、開発された。

 「機微力検定」によると、機微力とは「人の気持ちのちょっとした変化を察したり想像したり、また相手の変化を柔軟に捉え、共感し、相手に渡せるものを丁寧に受け渡していく力」。これが同時に多様性能力および異文化受容力の土台となるとしている。「機微力検定」では、情緒的コミュニケーションの観点から、国籍や場所を問わず、グローバル社会における生活や仕事に役立つ「グローバル人材力、多文化共生力、異文化理解力、コミュニケーション能力」を総合的に測定する。

 企業はこの結果を蓄積されたデータと重ねて分析することで、社員の能力を定量的に可視化してタレントマネジメントに活用できる。日本人新入社員・若手社員への機微力醸成研修や、学生が就職活動に使う例もある。

 問題構成は小問100問、文章問題・会話問題・択一問題・長文問題(多肢選択式)。出題範囲は、一般的な知識と学習能力、新しい経験やアイデアの受容力、異文化に対する寛容さと変化への順応力、自分とは異なる人々との間に信頼関係を築く力、各国の価値観や行動様式への理解力、自文化の内容を客観的に見つめる力、偏見が何に基づいているのかを冷静に分析する力、固定観念をとらえ直す力など。

 受検資格は、学歴、年齢等に制限なく、受検時間60分、受検料5,500円(税別)。検定結果と共に”帳票の読み方”が納品され、これをもとに独自で分析することも可能だという。

参考:【一般社団法人機微力検定】機微力検定のお申し込みはこちら

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。