山口大学共同獣医学部は、獣医師を目指す学生が実験動物を使わずに技術習得できる環境を作るため、賛同者から寄付を集めるクラウドファンディングで動物モデルの調達を進めることを決めた。目標額200万円で、15日からスタートする。

 山口大学によると、調達予定の動物モデルは馬の実物大検査シミュレーター。学生の基礎訓練用に使用し、馬の身体検査や触診、薬剤投与などの技術習得に活用する。シミュレーターを実習などで使うことにより、実際に馬を診療する際、正確な診断と措置をできるようにする。

 クラウドファンディングはレディーフォー(東京、米良はるか、樋浦直樹代表)が運営するサイトを使用し、15日から3月末まで実施する。

 獣医学の実習ではかつて、実際の動物を使用していたが、動物福祉の観点から動物の生体を使わない方向に変わってきた。山口大学共同獣医学部も2016年度にクリニカル・スキルラボを発足させ、生体に代わる動物モデルの導入を進めている。
動物モデルや模型がないときは、ビデオなどで手技を学んでいるが、実際に手を動かしながら学ぶ実習とは習得できる技術の差があり、獣医師を目指す学生の経験、技術不足につながりかねないことが懸念されている。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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