名古屋大学博物館の田中康平日本学術振興会特別研究員は、国際共同研究により鳥類に近縁な巨大恐竜がどうやって巣作りしたのかを推定することに成功した。

 大多数の鳥類は卵をふ化させるために、親が巣の中で「抱卵」する。この行動の起源は鳥類以前の恐竜にまでさかのぼると言われているが、これまでの研究は小型種に限られており、大きな恐竜は抱卵できないと考えられてきた。体重2トンにもなる巨大オヴィラプトロサウルス類がどうやって営巣したのかは不明であった。

 そこで、様々な大きさのオヴィラプトロサウルス類の卵・巣の化石を調査し、それらの巨大化と営巣方法の関係性を探った。その結果、オヴィラプトロサウルス類は、体サイズに関係なく、30個ほどの卵が円状に並べられており、親が巣の中心で営巣したと推測された。さらに、小型種の卵が密に並べられているのに対し、大型種は卵をつぶさないようにドーナツ型に卵の配置を変え、中心に大きな空間を作っていることが明らかになった。大型恐竜はその重い体重ゆえ、抱卵できないと考えられていたが、卵の配置を変え、巣の中心に空間を作って、そこにうずくまることで卵をつぶさずに営巣したと推測される。

論文情報:【Biology Letters】Incubation behaviours of oviraptorosaur dinosaurs in relation to body size

名古屋大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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