東京工業大学の井村順一教授らは、信頼度付区間予測という最新技術を用いて電力需給をバランスよく維持できる技術を開発しました。これによって天候の変化などによる発電量の変化にも対応できるようになります。
そこで予め太陽光発電量を予測し、それに応じて他の発電量を増やすことが重要になります。グループはこうした予測を可能にするために信頼度付区間予測という技術を用いました。信頼度付区間予測を用いると、期待できる日射量とその信頼度を時系列に沿って予測することができます。つまり、太陽光発電量では最悪これぐらいしか発電できない、というのが分かり、他の電源からの供給が必要になる量を事前に予測することが可能になるのです。
信頼度付区間予測は再生可能エネルギーの発電予測において世界の主流になりつつある方法です。今後はこうした予測値に加えて、火力発電の起動・停止に掛かるコストを計算に入れながら、電力供給システム全体の最適な運用方法を導き出すシステムの構築を目指すとしています。