東京工業大学の井村順一教授らは、信頼度付区間予測という最新技術を用いて電力需給をバランスよく維持できる技術を開発しました。これによって天候の変化などによる発電量の変化にも対応できるようになります。

 火力発電、原子力発電に加えて再生可能エネルギーをバランスよく組み込むことが環境への負荷やコストを軽減しながら安定した電力需給が可能になります。しかし、再生可能エネルギーの中でも近年特に注目されている太陽光発電はその日の雲の量によって発電効率に大きな差が出てしまうという問題があります。今後太陽光発電の割合を増加していけば、この変動をどうやって穴埋めしていくかが大きな問題となってきます。

 そこで予め太陽光発電量を予測し、それに応じて他の発電量を増やすことが重要になります。グループはこうした予測を可能にするために信頼度付区間予測という技術を用いました。信頼度付区間予測を用いると、期待できる日射量とその信頼度を時系列に沿って予測することができます。つまり、太陽光発電量では最悪これぐらいしか発電できない、というのが分かり、他の電源からの供給が必要になる量を事前に予測することが可能になるのです。

 信頼度付区間予測は再生可能エネルギーの発電予測において世界の主流になりつつある方法です。今後はこうした予測値に加えて、火力発電の起動・停止に掛かるコストを計算に入れながら、電力供給システム全体の最適な運用方法を導き出すシステムの構築を目指すとしています。

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東京工業大学は産業の近代化が急務となっていた1881(明治14)年に東京職工学校として設立されました。設立以来、優秀な理工系人材と卓越した研究成果を創出し続け、現在も日本の理工系総合大学のトップにいます。東京工業大学は高度な専門性だけでなく、教養学を必修とする[…]

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大学ジャーナルオンライン編集部

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