和歌山県串本町の県立串本古座高校普通科に2024年度、宇宙専門コースが新設されることになった。和歌山県が明らかにしたもので、公立高校への設置は国内で初めて。地域は急激な人口減少と少子高齢化の進行に苦しんでいるだけに、和歌山県は宇宙に関心を持つ高校生を全国から集め、地方創生を目指している。

 和歌山県によると、新設されるのは「宇宙探求コース」。宇宙関連の学習をするほか、串本町内に国内初の小型宇宙ロケット発射場を建設しているスペースワンなど宇宙関連企業との連携を進める。

 これに備え、2022年度入学生は総合的な探究の時間に宇宙関連学習をするほか、宇宙関連イベントに参加する。2023年度入学生は選択科目の「宇宙」を受講でき、総合的な探究の時間を活用して宇宙関連学習をする。宇宙教育の専門的知見を持つ人物を教員として採用するのに加え、有識者と宇宙関連企業などによる検討委員会の設置も計画している。

 串本古座高校は2008年、串本高校と古座高校の統合で発足した。普通科があり、全校生徒数約270人の小規模校。串本町は1950年に約3万5,000人の人口があったが、急激な人口減少で2021年末に約1万5,000人まで減少した。

 串本古座高校は15歳人口の減少などから、旧古座町に当たる串本町中湊の古座校舎を廃止するとともに、地域留学の看板を掲げて全国から生徒を募集している。スペースワンがロケット発射場の整備を始めたのを受け、生徒募集の切り札として宇宙に目をつけた。

参考:【和歌山県】『全国初』公立高等学校に宇宙専門のコースを新設(串本古座高等学校)

大学ジャーナルオンライン編集部

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