学校法人香川学園は、2026年9月25日の理事会において宇部フロンティア大学短期大学部(山口県宇部市)の2028年度以降の募集停止を決めた。2027年度入試は予定どおりすべて実施する。また、4年制の宇部フロンティア大学はこれまで通り募集を継続する。
宇部フロンティア大学短期大学部は、1960年に山口県初の私立短期大学「香川学園短期大学」として開学し、同年10月に「宇部短期大学」へ改称した。2004年4月に現在の名称となった。現在は保育学科と食物栄養学科を置く。特に保育学科は山口県で最初の保育者養成校として長い歴史を持つ。2万2000名を超える卒業生たちは、山口県を中心に中国地方から九州、沖縄で幼稚園・保育所、病院、福祉施設、一般企業等の現場において地域を支える中核として活躍している。
しかし急速な少子化と4年制大学志向の高まりを受けて入学定員の確保が難しい状況が続き、様々取り組みと慎重な議論を経て今回の決断に至った。
香川学園は今後について、在学生と2027年度入学生の卒業に至るまで授業、実習、行事、進路・就職支援を万全の体制を維持するとしている。また学費の変更は予定しておらず、奨学金もこれまで通り利用できる。卒業証明書や成績証明書等の各種証明書の発行については、宇部フロンティア大学にて対応する。
同短大が所在する宇部市は山口県内で第3の人口規模を持つ都市だが、保育学科の募集停止により市内から保育士養成施設がなくなることになる。山口県内の指定保育士養成施設はこれまで9校あり、下関市(人口約23.5万人※)に3校、山口市(人口約18.9万人※)に2校、岩国市(人口約11.8万人※)、防府市(人口約10.9万人※)、萩市(人口約3.9万人※)に各1校、そして宇部市(人口約15.1万人※)の宇部フロンティア大学短期大学部がその一つだった。周南市(人口約13.0万人※)には指定保育士養成施設ではないものの、周南公立大学が社会福祉士・保育士(国家試験)プログラムを設置している。
また、同短大の食物栄養学科が募集停止となることで、山口県内の栄養士養成課程は下関短期大学栄養健康学科のみとなる。地域の人材養成に長く貢献してきた短期大学の募集停止は、県内の保育士・栄養士養成の体制にも影響を及ぼすことになりそうだ。
※山口県発表の推計人口(2026年年9月1日現在)
参考:【宇部フロンティア大学短期大学部】宇部フロンティア大学短期大学部の令和10(2028)年度以降の学生募集停止について
