2026年3月28日、日本女子大学は「女性起業家に学ぶ高校生のためのはじめての起業ワークショップ」を開催した。2027年4月に開設を構想する「経済学部(仮称)」への進学に関心のある高校2年生を中心に約30名が参加し、身近な課題の発見から課題解決の検討、発表までを、参加者同士で意見を交わしながら体験した。

 当日は、2026年4月1日「経済学部(仮称)」の特別招聘教授に就任した株式会社ヴィリーナ ジャパン代表取締役CEOの青木愛氏が講師を務めた。

 青木氏は起業に至った思いや、女性として直面した課題、リーダーを目指すことで得た学びや可能性について特別授業を行った。続くワークショップでは青木氏の「誰かの困りごとや違和感に対する“共感”から発想が生まれ、その先に感動を届けることが起業に繋がる」という話をもとに、「両親(身近な人)が困っていること」をテーマとし、自分が共感する課題について参加者同士で話し合った。さらに、価格設定や収益の仕組みも踏まえ、ビジネスとして提案するプロセスを体験した。

 ワークショップの後半で行われたプレゼンテーションでは「子どもが親の言うことを聞いてくれない」といった悩みから、親子間の約束ごとを可視化し、スタンプなどで進捗を共有できるアプリ「コネペア」というサービスが提案されるなど、高校生ならではの柔軟な発想からたくさんのアイデアが発表された。

 参加者からは、「身の回りのあらゆるところに起業するチャンスがあり、実現にはさらに細かい条件を考えていく必要があることが分かった」「学生のうちには起業やアイデアを形にすることは無理だろうと思っていたが、学生でもアイデアと周りの人の共感があれば実現できる可能性があると感じた」といった声が寄せられた。

 進路選択においては「社会で役立つ学び」や「キャリアにつながる学び」が重視されており、実社会とつながる学びへの関心が高まりつつある。こうした背景を踏まえ、日本女子大学では、データ分析力をはじめ、多様なライフキャリアを主体的に設計する力、さらに自らの将来を切り拓くアントレプレナーシップ(起業家精神)を柱とする「経済学部(仮称)」の構想を進めている。今後も、「経済学部(仮称)」の開設に向けて、経済学を学ぶ意義を発信し、女子大学で経済学を学ぶことへの関心と理解を高める取り組みを進めていく。

※日本女子大学「経済学部(仮称)」について
経済学および経営学について理論から応用、実践まで幅広く体系的に学ぶことができ、どんな時代や環境においても、自らのキャリアをしなやかに前向きに切り拓くことができるアントレプレナーシップと、現代社会を生き抜くために必須であるデータ分析力、女性が多様なライフキャリアをデザインする能力を身に付けることができる。また、1学年99名というコンパクトな体制を活かした少人数の演習授業、学外での実践的な学びの機会などを提供する。経済学の専門知識を活かしながら、論理的思考力・分析力、組織のマネジメント力、アントレプレナーシップを持って挑戦し、持続可能な社会の構築とウェルビーイングの実現に、創造性をもって主体的にかかわることができる人材の養成を目指す。なお設置計画は予定であり、内容は変更になる可能性がある。

経済学部スペシャルサイト:https://www3.jwu.ac.jp/fc/public/unv/economics/

参考:【日本女子大学】日本女子大学で女子高校生向けに起業体験授業を実施 「経済学部(仮称)」の学びに触れる実践的ワークショップ

日本女子大学

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創立120周年を迎えた2021年、目白キャンバスに全学部を統合。2023年に国際文化学部、2024に建築デザイン学部を設置、2025年に食科学部を開設、2026年に文学部2学科の名称変更。「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」を理念として、高い専門的能力を有し、[…]

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