東京大学の河原塚健人講師らの研究グループは、板金溶接とマルチモーダル認識を備えた実用的な大型・高耐久のオープンソース4脚ロボット「MEVIUS2」を開発した。Eコマースで部品調達可能な大型四脚ロボットの設計データが無償公開され、個人の研究者でも自作可能で、ロボット開発の発展に寄与できるとしている。
先行研究のオープンソース4脚ロボットでは、主に3Dプリンタでの製作を前提として設計されているため構造的に脆弱であり、サイズの拡張性が低く小型に留まるという問題点があった。また、金属部品で構成されたロボットも存在するが、小型で環境を認識するためのマルチモーダルセンサがなく実用性が乏しかった。
研究チームは今回、板金溶接と金属切削部品のオンライン発注サービス(Eコマース)を活用して、世界で初めてBoston Dynamics社の「Spot」と同等サイズの大型で高耐久なオープンソース4脚ロボットを構築した。LiDAR や HDRカメラを導入し、多様な不整地の踏破および詳細な環境認識を実証した。
開発されたすべてのハードウェア、ソフトウェア、学習環境はGitHub上で公開されており、個人の研究者でも容易に大型で実用的な4脚ロボットを構築・改造できる。今後、ロボット工学分野におけるオープンソースハードウェアの普及と、高度な自律移動ロボットの研究開発に大きく役立つことが期待されるとしている。
