教室稼働率の高かった越谷キャンパスにおいて、学生がキャンパスで快適に過ごす時間、充実した学習環境を整え、さらには全学部共通の教室棟として、学部を問わず、教室・ラウンジと学生たちのさまざまな活動や交流を促し、新しいコミュニケーションの場になることを目的に2022年秋より稼働する。

 コロナ禍を経験し、コミュニケーションの重要性を多くの人々があらためて感じているこの時期に重なり、その効果への期待も大きい。

 ここで、3のキャンパスにある文教大学の各学部についても紹介したい。

 越谷キャンパスには、1969年に私立大学初の教員養成を目的として開設され、実戦力の高い先生を養成し、教育界に送り出してきた伝統と実績のある「教育学部」がある。

 また、こちらも私立大学初として設置された「人間科学部」では、人間の営みを総合的に追究し、あらゆる角度から人間を科学する。特に、心理学の領域においては、家族心理学やビジネス心理学、医療心理学をはじめ、国際福祉、スポーツ、サブカルチャーなどさまざまな分野から学ぶことができる。

 「文学部」は、日本語、英語、中国語のいずれかを中心に、ドイツ語、フランス語、コリア語を加えたさまざまな言語について、言語と文化に関する専門的な知識を習得。さらに、海外留学や国際交流などを通して、今の世界を知り、多様な人間を理解する力を養う。

 湘南キャンパスにある「情報学部」は、1980年に日本初の「情報学部」として誕生した。現在は、XRやAI、データサイエンス、映像技術などの最先端技術を多面的に学び、学生による“新たなる表現”の創造を目指す。ビジネスコンテストや官公庁との共同プロジェクトなど実践の場を通して、世の中のリアルな課題にも取り組む。

 「健康栄養学部」は、女子短期大学部として培ってきた栄養科学の教育と研究にさらに力を注ぐとともに社会的要請に応え、人々の健康の維持・増進に貢献する高度で専門性の高い管理栄養士・栄養士、栄養教諭などの人材を多く輩出している。

 2021年4月開設の東京あだちキャンパスは「垣根のないキャンパス」として、地域や社会にも開かれた文教大学を体現し、3つのキャンパスの中核としての役割も果たす。

 ここにある「国際学部」では、フィールドワークを重視し、多種多様なプログラムを実施。海外研修、発展途上国支援プロジェクト、観光ビジネス、まちづくりへの参加などを通して、さまざまな課題に向き合い、多様な価値観を持つ人々と協力して働き、共に生きるこれからの国際社会への理解を深めていく。

 また、「経営学部」は、「人を活かす経営」をテーマとし、少人数制授業、グループワークに積極的に取り組む。デジタル化とAI(人工知能)が発達する社会で、人が担うべき高次元の創造性を生み出すために、専門的な知識やスキルの習得はもちろん、徹底的な思考の中で、他者と協力をしながら創造的に問題を解決していく次世代のリーダーとなる人材を育成する。

 このように文教大学は、多様な学部を抱える3つのキャンパス、それぞれの個性を活かした連携を加速させ、今回の越谷キャンパスの新教室棟の稼働によって、総合大学として学びをさらに深め、総合力を高めていく。

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文教大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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