慶應義塾大学は、包装機械メーカー・東京自働機械製作所(東京、山本治男社長)と共同で、食品包装の密封不完全品を瞬時に検出する「リーク検査機」を開発しました。検査機は東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれる日本国際包装機械展にプロトタイプが参考出展され、検査のデモンストレーションが披露されます。

慶應義塾大学によると、リーク検査機は理工学部の桂誠一郎研究室と東京自働機械製作所が、科学技術振興機構の研究成果最適展開支援プログラムの助成を受けて共同開発しました。サーボモーターと反作用力を抽出するプログラムで構成され、モーターで袋を押したときの反作用力データを解析し、瞬時に不完全品を検出できます。検証の結果、直径800ミクロンの穴を毎分80個ずつ検出できる高速処理能力を持っていることが分かりました。直径800ミクロンは従来の検出技術の3分の1に相当する大きさで、検出精度も格段に上昇しています。

食品包装の密封が不十分だと、酸化や吸湿で中の食品が急速に品質低下を起こします。これまで食品製造ラインでは、包装の不完全品を抜き取り検査で見つけることが多かったのですが、これにより全品検査で対応できるようになり、不良品流出の防止に大きく役立ちそうです。今後は実際の食品製造ラインで商品化に向けた検証が進められます。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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