明治大学総合数理学部は、2013年4月の学部開設以来、「社会に貢献する数理科学の創造・展開・発信」という理念のもと、数理科学を基盤とした教育・研究を展開してきた。2026年度よりデータサイエンス及び人工知能(AI)関連の教育をより強化するために、既存学科の名称変更とカリキュラム強化等をおこない、「新たな総合数理学部」としてスタートする。

 明治大学では、文部科学省の2024年度「大学・高専機能強化支援事業」の支援2「高度情報専門人材の確保に向けた機能強化に係る支援」において、事業計画「明治大学数理データサイエンス人工知能エキスパート育成プログラム」が選定された。本事業では大学院先端数理科学研究科において数理・データサイエンス・AIに関わる教育を体系化して強化する計画を2030年度を予定しているが、その基礎となる総合数理学部において、2026年度から以下の取り組みを実施する。

 まず「現象数理学科」の学科名称を「現象数理統計学科」へ変更。学科創設当初から数理科学・統計科学の教育に力を入れてきたが、今回、統計・データサイエンス及びAIに関する教育内容をより充実させ、卒業研究に関わるゼミナール科目でも統計科学分野のテーマを扱う科目を増設することから、教育内容を明示的に表現した学科名称に変更する。

 次に、大学院先端数理科学研究科への進学者数を増やすことを目的に、総合数理学部の「現象数理統計学科」「ネットワークデザイン学科」の入学定員をそれぞれ90名から105名へ増員する。また、新たに現象数理統計学科に「時系列と生成モデルの数理」「機械学習プログラミング演習」、ネットワークデザイン学科に「エッジAIシステム」「自然言語処理」を新設する。

 データサイエンスやAIを専門とする教員も5名増員し(専任教員4名および特任教員1名)、科目新設によるカリキュラム拡充やデータサイエンス・AI関連の卒業研究のテーマの増設など研究指導体制を強化する。

 なお、学科名称の変更、入学定員の変更、科目名の変更は2025年3月現在構想中であり、計画に変更が生じることがある。

<総合数理学部 学部概要(2026年4月)>
現象数理統計学科 入学定員:105名
先端メディアサイエンス学科 入学定員:120名
ネットワークデザイン学科  入学定員:105名

参考:【明治大学】明治大学総合数理学部 2026年度よりデータサイエンス・AI関連の教育を強化 ~文部科学省 令和6年度「大学・高専機能強化支援事業」選定を受け~

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