2025年5月28日、岡山大学では、米ハーバード大学(Harvard University)等に在籍中の留学生に対するアメリカ政府の対応に対し、対象となる留学生(学部生、大学院生)について受け入れの検討を進めていることを発表した。
岡山大学では、今回の事態において、優秀な学生の学びの場の継続とともに、国際共修の強化や受け入れを表明している国内外の大学・研究機関等との連携を進める。現時点での対応としては、教育研究環境や財政状態等の受け入れ側の能力を鑑み、①岡山大学関係者で、ハーバード大学に在籍している者②日本からハーバード大学に在籍している日本人③ハーバード大学に在籍している日本国籍以外の者と、段階を追って支援していく考え。具体的な支援内容については、文部科学省等との連携・協働の必要性から、決定次第公表する。
なお、岡山大学からハーバード大学に在籍している者に関しては把握しており、かつ連絡を密にし、状況を見つつ迅速に対応できる体制の整備を進めている。また、アメリカの大学・研究機関に在籍している研究者らの受け入れに関しては、岡山大学の研究環境、特に「岡山大学最重点研究分野」の強化等の点からマッチングした研究者を受け入れることも検討している。
岡山大学は国内の大学としては唯一、2019年度からアメリカ国務省の「重要言語奨学金(CLS)プログラム」を実施しており、アメリカ国務省により選抜された全米トップクラスの大学生・大学院生を受け入れて来た実績とネットワークを有している。受け入れ学生から多くのことを学び、在校生らの学習意欲向上や異文化コミュニケーション等の良き場ともなっている。また、岡山大学は研究ファーストの大学として、優秀な学生を支援することはもちろんのこと、今回のような事態に対して柔軟かつ迅速に対応できる大学経営のあり方、能力も備えておくべきであると強く考えている。