関西大学は資金の運用益を再投資して得られた運用益を財政基盤とするエンダウメント型基金の「関西大学みらい基金」を創設した。安定した財源の確保が狙いで、基金の組入額は当面、2036年で150億円以上を目指すが、将来は1,000億円を目標に掲げている。
関西大学によると、エンダウメントとは大学や非営利団体が寄付金を長期的に運用し、教育や研究活動の資金に充てることを指す。18歳人口の減少など外部要因の影響を最小限に抑え、複利によって持続的に成長することが可能。国内ではまだ新しい取り組みだが、海外では有名大学などが活用し、一定の成果を上げている。
関西大学は学生とその保護者、卒業生、教職員だけでなく、地域の企業や社会にも呼び掛け、6月から募集を始める。集まった基金の運用益を再投資して増やし、教育や研究活動に充てる。学費や補助金などに依存した財務体質を脱却し、少子化や政治に左右されない安定した大学経営の基盤を築く狙いがある。
日本の大学は18歳人口の減少や定員管理の厳格化など経営上の大きな課題が相次いで登場し、転換期を迎えている。関西大学は学費や補助金に依存した旧来の財務体質を改善するため、中長期的な大学経営の在り方を模索していた。
参考:【関西大学】新しい大学経営モデルへの転換を見据えた先行的取組◆ エンダウメント型基金「関西大学みらい基金」を創設 ~学費・補助金型の経営から、エンダウメント型の大学経営へ~(PDF)
