函館短期大学(北海道函館市)を運営する学校法人野又学園は理事会を開き、2027年度以降全学科の学生募集を停止することを決めた。若者の短大離れや18歳人口の減少で定員割れが続いているためで、2026年度入学生が卒業する2027年度末で閉校する見通し。
函館短期大学は1953年、函館商科短期大学として開校した。当初は商科だけの単科短大だったが、1962年に現名称に変更、商科を函館大学に譲渡する一方、食物栄養学科と保育学科を開設した。この間、短大と函館栄養専門学校・函館保母養成専門学校で合計約7,400人の栄養士、約6,000人の保育士を送り出している。
しかし、近年は北海道の18歳人口が急減する中、若者の短大離れが深刻化、定員割れが常態化した。2017年度から段階的に入学定員を減らして存続の道を模索してきたが、2026年度も食物栄養学科と保育学科の入学定員が充足せず、募集停止の異例の決断に踏み切った。
野又学園の野又淳司理事長、函館短期大学の澤辺桃子学長は短大ホームページで「将来の法人経営への影響を考慮し、苦渋の決断に至った。今回の決定にご理解を賜りたい」とのコメントを発表した。
短期大学における栄養士養成は、光塩学園短期大学(札幌市)食物栄養科が2027年度からの募集停止を発表しており、函館短期大学の募集停止により北海道では旭川市立大学短期大学部(旭川市)食物栄養学科のみとなる。また保育士養成については、同短大の募集停止により道央エリアに2校、道南・道北・道東の各エリアに1校ずつとなる。
<北海道の短期大学(2027年度以降)>※入学定員は2026年度のもの
●道央エリア
・北海道武蔵女子短期大学(札幌市北区)
教養学科250名
・北翔大学短期大学部(江別市)
こども学科110名
・國學院大學北海道短期大学部(滝川市)
国文学科85名
総合教養学科85名
幼児・児童教育学科55名
●道南エリア
・函館大谷短期大学(函館市)
こども学科50名
ビジネス情報学科40名
●道北エリア
・旭川市立大学短期大学部(旭川市)
食物栄養学科50名
こども地域学科100名
●道東エリア
・帯広大谷短期大学(河東郡音更町)
看護学科40名
社会福祉科子ども福祉専攻40名
