麻布大学は、2026年度より、事務職員のWell-being(心身の健康と満たされた状態)の高まりが組織全体の活性化と学生への高品質な教育・サービス提供につながると捉え、新たな働き方改革を展開している。その取り組みの一環として、この秋から「事務職員 Well-being 向上支援プロジェクト」と「事務職員による科目聴講制度」を始動する。

 近年の大学運営において、高度化・多様化する学生支援や大学改革に対応するためには、事務職員一人ひとりのモチベーションや仕事へのやりがいを高め、その能力を十分に発揮できる環境を整えることが不可欠といえる。麻布大学では従来の「労働時間の削減」を中心とした働き方改革から一歩踏み出し、「職員個々の自律性を尊重した環境づくり」と「大学教育への深い理解とスキルアップ」を両輪とした多角的な施策を展開する。

 今回始める「2026年度 事務職員 Well-being 向上支援プロジェクト」は、職員自らが「自分や組織のWell-beingを高める活動」を発案し、予算を充てることができるプロジェクト。最大の特徴は申請者の主体性を尊重して上長の承認や事前相談を不要としたプロセスにあり、個人の判断で直接申請できるだけでなく、同僚との共同申請も可能とすることで、部署を超えた職場環境改善やコミュニケーション活性化を促す。自己研鑽のための学び、作業効率や職場環境を向上させる物品・サービスの導入など、上限5万円(予算総額300万円)の範囲内で自由度の高い予算執行が認められる。事業終了後は成果報告(活用状況・感想)を公表し、職員主導のアイデアや職場改善ノウハウを全学で共有・横展開する。

 もう一つの新制度「事務職員による科目聴講制度」は、事務職員が麻布大学の正規授業(講義科目・年間1科目)を実際に受講できる制度。教員がどのような教育を行い、学生がどのように学んでいるかを事務職員自身が体験することで、自学の教育理念やカリキュラムへの理解を深めることができる。また教育現場の視点を共有することで、教員と事務職員の連携(教職協働)を深め、事務業務の質の向上や新たな学生支援施策の発案につなげる狙いもある。

 麻布大学では、今回の実施で得られた成果や職員からのフィードバックを検証し、次年度以降の制度拡充や新たな働き方改革施策へつなげる。職員の「自律性」と「学び」を包括的に後押しすることで、個人のWell-being向上にとどまらず、教職協働による大学教育の質的向上と、持続可能な組織づくりを推進していく。

参考:【麻布大学】職員の「Well-being」を実現する新たな働き方改革を開始 〜「自律型Well-being支援金給付」と「事務職員向け科目聴講制度」を同時始動〜

麻布大学

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麻布大学のルーツは、明治23年(1890年)、與倉東隆によって東京の麻布(現 港区南麻布)に開設された「東京獣医講習所」にさかのぼります。1950年に麻布獣医科大学として開学、1980年に麻布大学に改称。麻布大学では建学の精神「学理の討究と誠実なる実践」のもと[…]

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